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札幌便り 2週延期の札幌記念 高齢馬の台頭に要注意

 2週延びて、仕切り直しになった札幌記念。夏のローカルでは唯一のGII(JpnII)レースで、札幌では最大の呼び物だけに現地のファンの関心も高い。29日には公開調教が行われ、早朝から約160人が札幌競馬場に詰め掛けた。JRAがファンサービス用に用意したサンドイッチもあっという間になくなり、われわれ記者にはあたらずじまいだった。
 さて、札幌記念。ポイントは何といっても馬インフルエンザで延期された影響がどうかという点。熱発した馬の回復具合や、2週前にピークに仕上がった馬がどこまで状態を維持できているかなど、取捨が難しい。

 こういうときは高齢馬が面白い。荒波にもまれ、少々のことでは動じないキャリアが頼もしい。代表格が9歳のアサカデフィート。2月の小倉大賞典を制すなど、衰えはない。「重かったら追うつもりだったが、いい感じだったからね。中止で延びて良かった。あのときより状態はいいですよ」と池添騎手はやる気満々。
 もう一頭は8歳のファストタテヤマ。12番人気で2着した一昨年が忘れられない。「去年は6着だったが、上がり(3F)は33秒8の脚を使っている。要は展開ひとつ。人気のないときに走る馬だしね」と安井厩務員は腕を撫していた。

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