東日本で有名なのは、何と言っても長野県下伊那郡天龍村の<坂部の冬まつり>だろう。
天龍村の霜月神楽のひとつでもあるこの行事−−民俗学の関係者のみならず一般からもマニアックな人気があることで知られている。
来年2011年早々も、1月4日夕刻から翌5日の昼くらいまで、坂部の冬まつりでは〈湯立神楽〉、というものが執り行われる。湯立て祭なるものは、簡単に言えば、お湯を沸かし続け、撒いたりする奉納神事、ということになろうか。
祭のハイライトは、赤鬼の持った大まさかりで、宮人が持つ松明の明かりを斬る「たいきり面」。
火の粉が飛び交う本場面は、翌5日の早朝5〜6時ごろ。よってこれを目当てに、観光客は夜を徹するのである。
公共交通機関でのアクセス方法だが、飯田線・JR平岡駅からバスで和田の集落(ジビエの星野屋さんで有名か。)へ行くと、ここから目的地の大森山諏訪神社までは車で15分くらいらしい…ので、結構キツぞうだが一応可能である。
また、祭の当日は地区が無料の宿泊施設を設ける。そこで雑魚寝が出来るので、最低限凍え死ぬことはなさそうだ。(笑)
重要無形民俗文化財にも指定されている伝統行事に触れて日本を再発見…実現できたらこんなに充実した正月もないかもしれない。