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新潟記念 東の大将格マイネルキッツが初タイトル奪取へ盤石の布陣

 新潟夏の陣、後半戦のハイライトはサマー2000シリーズの最終章「第44回新潟記念」(GIII 芝2000m 31日)。最終追い切りは27日、東西のトレセンで行われ、マイネルキッツが絶好の動きを見せた。重賞2戦目の七夕賞で小差3着と好走し、遅ればせながら素質開花をアピール。ベストの左回りにかわった上、55kgとハンデも手ごろ。悲願の初タイトル奪取へ一直線だ。

 重賞初挑戦のエプソムCで0秒2差5着、そして2戦目の七夕賞では0秒1差3着と好走したマイネルキッツが、三度目の正直に燃えている。
 新潟は初コースになるが、同じ左回りの東京で神奈川新聞杯、早春Sをいずれもメンバー最速の差し脚で0秒5、0秒4突き放すパフォーマンスを演じていることから、プラスになることこそあれ、マイナスになることはない。
 「ビュッと切れる脚がない半面、長くいい脚を使えるタイプ。広くて直線の長い新潟は合っている」と佐藤助手。不得意の右回りで3着と好走した七夕賞を物差しに考えれば、陣営ならずとも期待はますます膨らむ。
 七夕賞の後は、いったん放牧に出され、リフレッシュされた。その効果で、仕上がり状態はすこぶる順調。佐藤助手は「牧場で十分に乗ってきたから、帰厩した時はすぐに使える体だった。1週前で合格点をやれるデキ」と笑顔を浮かべた。
 中間、陣営が気を使っている点はメンタル面。「レースに行ってちょっとムラなところがある。オンとオフの切り替えがスムーズにいくように、メリハリをつけてケイコをやっている」という。その成果が本番で必ずや実を結ぶに違いない。
 「ジョッキー(後藤騎手)も手の内に入れているからね。最後まで集中して走らせてくれれば、結果はついてくるはず」
 注目のハンデも55kgと手ごろで、大願成就のシーンは十分だ。

 【最終追いVTR】後藤騎手を背に、坂路でサトノプログレス(3歳オープン)と併せ馬。坂の中腹で前にいる他厩舎の馬がジャマになり、いったんブレーキをかけるシーンはあったが、そこから再加速すると一気に伸びて1馬身先着。気配は申し分ない。

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