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安田記念(GI、東京芝1600メートル、7日) ウオッカが2連覇

 春のマイル王決定戦「第59回安田記念」(GI、芝1600メートル)は、7日の東京メーンに行われ、断然の1番人気に支持されたウオッカが、1分33秒5(良)のタイムで優勝。2連覇と併せて牝馬として史上初のGI6勝と、獲得賞金10億円突破の偉業を歴史に刻んだ。

 「ゴール前は、勝ったと思いました」。2強の一角ディープスカイの昆調教師の夢は一瞬にして暗転した。
 これぞ年度代表馬の切れ味。ウオッカに神がかり的な脚を使われては、さすがの変則2冠馬も成す術がなかった。7馬身ちぎったヴィクトリアマイルも規格外の強さだったが、この日の“辛勝”もこれまた規格外。「4コーナーまでは完ぺきでしたが、直線に向いて下手に乗っちゃいました。安全策を取ろうとしたことが、裏目に出ちゃいました」と振り返る武豊騎手。何度も前が詰まり、誰の目にも連覇達成はついえたかに映った。
 しかし、ここからが“アイアンハート”を持つウオッカの真骨頂だ。ラスト100メートルで前が開くと、間髪いれず馬群を割って、矢のような伸び脚で栄光のゴールを突き抜けた。

 「オジサンだらけの満員電車で、降りたくても降りられない状況だった」とジョークを飛ばした武豊。「今日はウオッカに勝たせてもらいました。彼女をほめてやってください」とピンチを救ってくれた最愛の彼女に、最大級の賛辞を送った。
 着差は4分の3馬身だったが、ほとんど“死に体”からの逆転劇は、筆舌に尽くし難い強さだった。直線スムーズに抜けてきたら、軽く2〜3馬身は突き抜けていたに違いない。
 2連覇で名実ともに国内最強のマイル王に君臨したウオッカ。マイルなら世界でも通用するだろう。気になるのは今後のローテーションだが、何事もなければ宝塚記念で再びディープスカイと激突する。
 武豊騎手は「今日のレースで、この馬が一番強いことを確認しました。夢はさらに広がりますね。(宝塚記念は)馬の状態が最優先ですが、出走と決まれば大きな期待を持って乗れます」と意欲的に語った。
 シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクトが持つJRA・GI最多勝利記録の「7」まであと1つ。熟成されたウオッカの勢いはとどまるところをしらない。

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