「母の日」は、100余年前のアメリカで亡き母を偲ぶ一人の女性の呼びかけから生まれたと伝えられている。日本でも戦後の1947年、アメリカに倣って、「5月の第2日曜日は母の日」と制定されたと言われており、今年でちょうど70年になる。その長きにわたり母親に日頃の感謝を表す“ギフト記念日”として私達に親しまれてきた母の日だが、近年、記念日の原点回帰を想わせるように、亡き母の墓前を訪ねる『母の日参り』が広がりを見せている。
今作品は、連綿として絶えることのない〈母と子の絆〉を、奥下和彦氏の真骨頂ともいえる“一本の赤い糸”でシンボリックに描いたもの。動画ストーリーのモチーフは『GIFT』になっている。「人はプレゼントを貰った時の喜び以上に、贈った時の相手の笑顔を見る方が幸せな気持ちになれる」とのインサイトから、お互いに相手を思いやったプレゼントを贈りあう母と子の長い道行きを30数秒の映像に凝縮し、「たとえ贈りたい相手が先に旅立たれても、せめて“祈り”だけは届けたい」という慈しみの行為に帰結する、『母の日参り』への自然な心の流れを情感豊かに描写した構成となっている。
奥下和彦氏は、「母を想う気持ちは亡くなった後も生前と変わりがないはずです。機会があれば何度でも愛情を注いでくれた事にお礼がしたい、そんな気持ちを分かり易く“贈り物”というキーワードで表現してみました」とコメント。また、「ムービーは短い時間ですが、ご覧になった方がご家族との懐かしい想い出を振り返るきっかけとなり、多くの関係者の方々が取り組んでおられる『母の日参り』に少しでも共感していただけることを願っています」とも語っている。
【動画】母の日参り-GIFT
https://youtu.be/GtPPvrvedfo