この事件は、木下市議が昨年の11月から複数回に渡り事務局に無断で立ち入り、女性職員の机の上や引き出しの中を物色していたもの。6月25日、午後7時半頃消灯されていた事務局に入って物色に及び、職員にその様子を目撃されていた。
その後、事務局が入退場記録を調べたところ、昨年11月から深夜などの時間に複数回忍び込み、犯行に及んでいたことが判明。さらに、木下市議は2017年に複数の女性職員に対し私的なメールを送り付け、注意を受けていたこともわかっている。
事務局は木下市議の一連の行為が不法侵入罪に該当するとして4日、警察に相談したことが判明。今後、被害届が提出される見通しだ。なお、この問題について木下市議は事実関係をすべて認め、1日の記者会見で土下座して謝罪。しかし、議員辞職については言及していない。
問題を受けた富山市議会は、3日の本会議で木下市議に対し、糾弾決議案を全会一致で可決。辞職を促しているが、木下市議は3日、4日の2日間、議会に姿を見せておらず、態度を保留している状況だ。
木下市議は、2016年の市議補選に日本維新の会から出馬し、初当選。2017年の市議選で再選された。現在は維新の会を離脱し、自らの会派を立ち上げていた。立場は違うものの、北方領土滞在中に「戦争をこの島で取り返すのは賛成ですか?反対ですか?」と発言した上、「女を買いたい」などと発言したとされる丸山穂高衆議院議員と似た境遇となっている。
このニュースを聞いたネットユーザーからは「気持ち悪い」「立場を勘違いしている」「議員を早く辞めるべきだ」と批判が殺到。さらに、丸山議員や上西小百合元議員など、所属議員が次々に権力を傘にしたような不祥事を起こした日本維新の会についても、「責任を取るべきだ」「信用できない」などと、批判が上がることになった。
議員の立場を利用し、女性を服従させようと考えていた可能性が高い木下市議。相応の責任を取るべきだろう。