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京成杯AH サトノプログレス 得意の中山マイルでロングシュート決める

 秋の中山競馬のオープニングを飾るのは恒例のハンデ重賞「第53回京成杯AH」(GIII 芝1600m 14日)。最終追い切りは10日、美浦、栗東の両トレセンで行われ、3歳の精鋭サトノプログレスが絶好の動きを見せた。中山の芝1600mはNZT勝ちを飾ったコース巧者。ハンデも54kgと恵まれただけに、目が離せない。

 中山マイルはNZT勝ちを含め<3100>。3歳馬サトノプログレスが古馬に挑戦状を叩きつける。
 注目を集めたNHKマイルCは7着に終わったが、「ディープスカイをはじめ、相手が強かったのは確か。ただ、あのころの東京は内側が悪い馬場。道悪になったし、1番枠もこたえた」と国枝師は敗因を分析する。
 夏場は放牧に出され、リフレッシュ。8月下旬に帰厩し、ここを目標に乗り込まれてきた。20日の坂路800m54秒7を皮切りに、24日に57秒7、27日に計不(ラスト1F11秒7)、31日に54秒5と調整は急ピッチ。1週前の追い切りとなった3日には51秒6→38秒0→12秒9をマーク。チップを入れかえて時計のかかる馬場だったが、伸びのあるフットワークで一気に駆け上がり、好仕上がりを印象づけている。
 「デキとしては八・五分かな」と師は控えめなジャッジだが、これは秋の大レースを見据えてのもの。「先に目標のある馬だから、ここで目いっぱいとはいかない。初戦としてはまずまずじゃないかな。もともと大人びた馬だったが、ひと夏を越してさらに落ち着きが出てどっしりしてきた」と精神面の成長を強調する。
 気になるハンデも54kgに落ち着いた。「使ってきた馬との差はあるだろうが、久々は苦にしないタイプだし、実績のある中山で立ち回りのうまさを生かしたいね。いいレースをして秋につなげたいと思っている」と力強く締めた。

 【最終追いVTR】坂路で3頭併せ。先行するサトノロマネ(2歳未勝利)を、クーヴェルチュールとともに追いかけ、ゴールでは3頭が一団で流れ込んだ。終いの脚色はやや見劣りしたが、ケイコはあまり動かないタイプ。馬体に太め感はなく、九分通り仕上がった。

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