三十路の記者が子供のころは駄菓子屋で売られていましたし、今でもコンビニやスーパーのパンコーナーの片隅に置いてあるのを目にすると、懐かしくも切ない、まるで気にしつつもなかなか連絡を取れなかった幼馴染に会った気分にさせてくれます。
十数年ぶりに買ってみたこの「かにぱん」、袋に入れたまま食べるのは厳禁! 「楽しみながら食べられる」とパッケージに書いてあるとおり、ちぎって食べるのが正しい食べ方です。記者は爪、足からいって目をもいだ後に残った胴体をいただく派でした。
カニの形は一口サイズにちぎれて合理的だなあと今更ながらに感心しつつ、久しぶりに食べた感想は…、やっぱりパサパサもそもそ! 飲み物がないとむせてしまいそうなこの感覚! 決してけなしているわけではなく、「これだよこれ!」と安心しました。
ほんのりとクセのない甘さとミルクの香りも昔のまま。流行りすたりがあり、ありとあらゆるパンが手に入るようになった今でも、変わらないものもある。ぜひずっと作り続けてくれることを願います。税込み105円。(覆面調査員・カリメロ)