「こんなことは初めてだ」と、最近よく耳にしませんか。お盆あたりからほぼ毎日のように、稲妻と集中豪雨。大粒でまるで熱帯のスコール。天気予報では晴であっても、一転、暗雲が立ち込めて雷鳴と地響きを立てるほどの豪雨。新幹線に在来線がストップし、高速道路も不通。東海地方は100mmを超える雨量に大変な被害を受けました。亡くなられた方もいます。
高齢の男性は「台風じゃないのに、こんなことは生まれてきて初めてだ」と。やはり、地球環境に何か重大な事態が起きているのかもしれません。そういえば、先月の洞爺湖環境サミットで、何が決まったのか、覚えている方はいるでしょうか?疑問が残ります。
さて、波乱含みの「新潟記念」です。現在の新潟競馬場に改装してから8年目を迎えます。さすがにハンデ戦。過去7年で1番人気は1勝、2着が2回。3着がゼロ。お寒い限りです。なぜ、こんなにも1番人気が頼りないのか。やはり、真夏後半のハンデ戦ということが、大きく影響しているのかもしれません。
7年前、優勝したサンプレイスは1600万を勝ち挑戦。それでいきなり56kgのハンデ。直前の函館記念で1番人気だったエアスマップと同じハンデにはビックリ。また、1000万を勝ったばかりの55kgのレニングラードが2着。どうも、下級条件を勝ったばかりで55kg以上を背負うような馬は、ハンデキャッパー自身が「強い」と判断した実力の証しなのでしょうか。
そこで、バトルバニヤンに注目です。前走で1600万の新潟日報賞を勝ったばかりなのに、56kgのハンデ。重賞で掲示板に載ったこともない馬が、昨年の新潟記念2着、前走・関屋記念4着のトウショウヴォイスより2kgも重いハンデ。普通では考えられません。
が、ハンデキャッパーの目は節穴ではありません。バニヤンは今回と同じ条件だった新潟大賞典でオースミグラスワンの6着。その差0秒4差。1分58秒9で走り、ラスト3Fが驚きの32秒7。そして、前々走の金鯱賞が57kgの別定でアドマイヤオーラからクビ+1/2馬身差の3着と特筆ものの内容。ゆえに56kgも納得です。
走り慣れた距離、目下の勢いに乗じて一気に連勝です。