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ラジオNIKKEI賞(JpnIII 福島芝1800m) 上がり馬クランエンブレムが虎視眈々

 夏の福島シリーズのラス前は恒例の3歳重賞「第56回ラジオNIKKEI賞」(JpnIII 芝1800m 7月1日)。新旧勢力が入り乱れ、混とんとするなか、2連勝で駒を進めてきたクランエンブレムが待望のタイトル奪取に虎視たんたんだ。形の上では昇級戦になるものの、前走では古馬を初対戦にして難なく撃破。その勢いは侮れない。
 ダートから芝に矛先をかえた途端、ポンポンと連勝。宗像助手が「前走でどっちもこなせることがはっきりした。アグネスデジタルみたい」と評する芝&ダート兼用型クランエンブレムが、まずは“芝の”重賞制覇を狙う。
 エンブレムは他馬と比べて、明らかなアドバンテージが2つある。1つ目は今回と同条件の前走・福島市制施行100周年記念で完勝していることだ。福島2戦2勝のクーヴェルチュールが、開幕週のバーデンバーデンCを制したように、小回りの福島は何かとコース適性がものをいう。
 もう一点はその前走で古馬を既に撃破していること。レース前、宗像助手は「古馬相手にどこまでやれるか」と話していたが、好位から楽々抜け出す堂々の競馬。「時計(芝1800m1分46秒0)、勝ちっぷりともに文句なし。今年は3歳の方が強いかもしれない」と、レース前の不安はどこ吹く風だ。
 また、宗像助手は「3走前の後、放牧に出して馬が変わってきた」とも。「帰ってきて体調が戻ったとともに、落ち着きが増した。そのせいか、レースを使っても反動がない」とキッパリ。今回の中1週も何ら心配材料にはならなそうだ。
 父はサンデーサイレンスの後継種牡馬として社台ファームが1700万ドル(約20億円)で輸入したウォーエンブレム。ところが、父は筋金入りの硬派(?)で牝馬にはほとんど関心を示さず、産駒は数える程度しか誕生していない。その初年度産駒4頭のうちの一頭がクランエンブレムである。
 「今回は3歳馬同士。重賞でも逆に期待が大きくなってきている」と宗像助手。話は早いが、ここで重賞をゲットすれば、希少な父の血を継ぐ後継種牡馬としての道も開けてくる。陣営、生産界ともに当馬に注がれる視線は熱い。

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