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エプソムC(GIII、芝1800メートル、14日)シンゲン 秋は天下統一へ

 3回東京開催を締めくくる「第26回エプソムC」(GIII、芝1800メートル、14日)は、2番人気のシンゲン(牡6歳、美浦・戸田厩舎)が差し切り勝ち。重賞2連勝で今秋の目標である天皇賞・秋(GI、東京、芝2000メートル、11月1日)に向けて弾みをつけた。勝ち時計は1分45秒5(良)。豪快な末脚で快勝した“東の虎”は、現在の古馬中・長距離路線の勢力図を塗りかえる存在となる可能性を秘めている。

 遅れてきた大物がいよいよ“天下獲り”に向け、動き出す。
 「新馬の時から期待していた」と戸田調教師が熱く語るシンゲンは、2度の骨折で出世を阻まれてきた。だが、今年に入って戦列に復帰すると、オープン特別・白富士S→GIII・新潟大賞典、そして、今回のGIII・エプソムCと3連勝を達成。獲得賞金を1億6984万1000円まで増やし、秋の盾獲り挑戦を確実なものとした。

 レースでは成長の跡を見せつけた。1番人気ヒカルオオゾラを前に見ながら中団で折り合うと、直線では鞍上のゴーサインに鋭く反応。上がり3F34秒2の末脚を発揮し、先に抜け出したヒカルを並ぶ間もなく抜き去った。
 「直線までスムーズな競馬ができれば弾けると思っていた。捕まえる自信はあった。でなければ、ユタカさん(ヒカルオオゾラ)より後ろにはいない。目標は秋の天皇賞だし、ここでは負けられないという気持ちだった」と藤田騎手。ほとんど追われることなくメンバー最速の末脚をマークしたあたり、GIIIでは役者が違った印象だった。
 この日はマイナス10キロと大幅な馬体減。「もともとテンションが上がりやすい。(馬体は)多少減りすぎかなと思ったが、馬はヘッチャラだった」(戸田師)。下見所からイレ込みもきつかったが、すべては杞憂(きゆう)に終わった。
 今後は山元トレセンに放牧に出され、社台ファーム経由で札幌競馬場に入る。「毎日王冠だと間隔が詰まるので、ゆったりしたローテで。越後、関東ときたので次は本丸へ」。試金石の一戦にトレーナーが指名したのは一線級が集う札幌記念(GII、札幌芝2000メートル、8月23日)。それをステップに、天皇賞・秋を目指す。
 心身ともに進化の跡を見せつけたシンゲン。レース中に骨折した2戦を除けば、東京は6戦6勝と底を見せていない舞台でもある。天皇賞・秋ではウオッカら、既存の勢力を脅かす存在になる可能性は十分に秘めている。

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