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シンザン記念(GIII、京都芝1600メートル、11日) 本紙・谷口はアントニオバローズで目イチ勝負

 われわれ、競馬記者にとっては“金杯で乾杯”が年明け恒例の決めゼリフだが、今年は社の都合でこのシンザン記念が“目イチ勝負”の初コラム。遅ればせながらの新年のご挨拶となるが、例年にもまして元気に力強く、読者の皆様には“今年も当てまくるぞ!”と宣言したい。

 さて、年明け一発目の勝負馬はアントニオバローズ。管理する武田博調教師といえば、レース名になっているシンザンを育てた名伯楽、文テキこと故武田文吾師の子息だ。
 「オレも当時は現役ジョッキーだったし、あの馬に4回またがって3勝しているんだよ。毎年、この重賞がくるごとにシンザンに携わってきたひとりとして特別な思いとうれしさが込み上げてくるんだ」と思い入れを語ってくれた。
 そんな師もこれまではこのレースに縁がなく、「出走させたことすら思い出せない」というが、「今年は違う。1勝馬の身ではあるものの、ちょっと参加する程度の軽い気持ちではないよ」と、初めて勝ち負けを意識しているのが、このバローズなのだ。

 とにかく、前走の勝ちっぷりが圧巻。休み明けに加え、距離、コースとも初めて、さらに出遅れという悪条件のなかで、上がり3F35秒5の末脚を駆使し、直線は0秒4突き抜ける大楽勝。しかも、「まだ馬が若くて物見をしてばかり。小倉のデビュー戦(2着)でも外から勝ち馬に被せられ、ひるんでしまって、内ラチに3度もぶち当たったからね。ソエ明けの前走にしたって、4角と抜け出してから物見をしてフラフラしていて、こっちはヒヤヒヤしていた」(同師)というから、相当な器であることは間違いない。本来の能力を出し切ればどれだけ走るのか、聞いているこちらがワクワクしてしまう。
 「まだ攻めでもレースでも本気で一度も走ったことはない。多くの名馬の背中を知り、GIを勝っている角田も何かを感じているからこそ調教もつきっきりで、正月2日から調教にまたがってくれているんだろう。いい状態に仕上がったし、ここで真価を問いたい」と師。
 父マンハッタンカフェを彷彿とさせる漆黒の好馬体は栗東トレセンでもひと際目を引く存在。さらに、またがった乗り手のすべてを“搭載エンジンが違う”ととりこにするポテンシャルの高さは、GIの冠を将来、手中に収めるに余りある逸材と断言できる。頭から勝負だ。

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