ブログの中で茂木氏は「ぼくが子どもの頃に見ていた地上波テレビに比べて、今のテレビは、タレントたちの馴れ合い、内輪話、汚いテロップ、内容の低さなど、本当に劣化してしまっている」と現状のテレビに対する残念な思いを吐露。また、ある中学生と話した際に「『明石家さんま』さんを知らなかった」ことに絶句し、別の機会に中高一貫校を訪ねた際には、大河ドラマを見ている割合が「2000人中、たった『一人』しか見ていなかった」ことに衝撃を受けたとつづった。
この投稿に、ネットには「ドラマやアニメは観てますけど、うちの子供も明石家さんまさん知りません」「たしかにお笑い芸人の不毛なおしゃべり、料理を食べてのコメント、ギャラの話とか見たくないものが多い」「より“分かりやすく”を求めた結果、単純な番組ばかりになってしまった感じがする」など茂木氏に共感を示す意見もあった。
その一方で、茂木氏に批判の声も寄せられている。「そもそも中高生は昔から大河ドラマは観ていなかったのでは? 質の劣化とか関係ないと思います」「テレビから干されて仕方無くネットで話題作りしてるだけ。これじゃ最近のIT起業家たちと変わんないよ」「オワコン発言もそうだけど、タレントには媚びて一生懸命番組作ってる見えない相手を批判するの止めて欲しい」といった厳しい意見もあった。
前日、21日にも茂木氏はお笑い芸人コンビ、オリエンタルラジオ・中田敦彦がテレビ業界から干されているとの報道に「あってはならない」とTwitterでコメントし、「そもそも、『大御所』に『異論』を言ったからって『干す』って、どれだけ同化圧力強いんだよ!」と持論を述べたばかり。昨年の「地上波テレビはオワコン」発言も大いに物議をかもしたが、なぜここまで現状のテレビに物申すのだろうか。
「茂木さんは、詰まるところテレビが大好きなのでしょう。若者がネット動画やアニメを身近に感じ、テレビを見ていない現実をどこか受け止めたくないのかもしれません。テレビにエールを送って、茂木さん自身も何らかの形で携わりたいのではないでしょうか」(芸能ライター)
本日23日、茂木氏は自身のYouTube公式チャンネルを更新。改めて“バラエティ番組でひな壇芸人が先輩に気を遣い過ぎている”という私見を述べた動画を投稿している。こうした一連の行動にネットには「茂木さんの指摘は一面的すぎる。社会の状態が目に入っていない」「茂木さんは相変わらずテレビの凋落を叫ぶんですね。芸人凋落は引っ込めたのかな」などの批判や矛盾を指摘する声もあった。茂木氏の意図するところは分からないが、批判するだけでは一部からの信用も凋落してしまうかもしれない。
記事内の引用について
茂木健一郎氏の公式Twitterより
https://twitter.com/kenichiromogi
茂木健一郎氏の公式ブログより
https://lineblog.me/mogikenichiro/