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ハッシーの中央競馬新馬セレクション(9/6札幌・9/6新潟)

 先週ピックアップした2頭。新潟デビューの注目馬・サンマルティンは、スタート一息だったものの、すぐに盛り返し好位3番手内の位置取り。徐々に折り合いも付き脚を溜める。直線に入るとじわじわと加速し、スピードに乗るとグイグイ後続を引き離し1着。頭が高い走りながらも上がりは最速の33秒ジャスト。2着馬に0秒4差を付ける圧勝。ここでは力が抜けていた。鞍上の評価も高く、将来が楽しみな1頭。小倉デビューの注目馬・アローシルバーは、スタートでやや出負けしたが、二の脚良く好位に取りつく。4コーナーでは少し外に膨れてしまったが、直線はしっかり伸びた。それでも早い脚がなく3着。一本調子なところがあり、速い脚がないことから、やはりダートの方がベターかもしれない。

 今週の札幌デビューの注目馬は、9月6日(土)第5R芝1500m戦に出走予定のロジナン。馬名の由来は「冠名+母名」。牝、黒鹿毛、2012年2月18日生。美浦・大竹正博厩舎。父ディープインパクト、母ナン、母父High Yield。生産は新冠町・パカパカファーム、馬主は久米田正明氏。2013年セレクトセール1歳市場において3255万円で落札された。母は09年デルマーオークス(米・GI)で2着。本馬は小柄の割にはトモの筋肉が発達している。それでいてディープインパクトらしいしなやかな筋肉の持ち主。前肢は地面に向って真っ直ぐ伸びており、上腕から胸前にかけてボリュームもある。その走りにはバネがあり、追われるとグッと重心が下がり、抜群のキレを発揮するタイプ。なお、鞍上には三浦皇成騎手を予定している。

 新潟デビューの注目馬は、9月6日(土)第5R芝1800m戦に出走予定のレッドルモンド。馬名の由来は「冠名+世界(仏)。ワールドワイドな活躍を期待して」。牡、青鹿毛、2012年4月4日生。美浦・藤沢和雄厩舎。父ゼンノロブロイ、母カロンセギュール、母父Forest Camp。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主は東京ホースレーシング。愛馬会法人・東京サラブレッドクラブの募集馬で総額4800万円。肩から上腕、胸前から頸にかけて豊富な筋肉が付いているが、後駆は晩成型の父の産駒らしくこれからといった印象。走りは切れるタイプではなく、父に似てじわじわと脚を伸ばすタイプ。完成はまだ先だが、現状でも全体のバランスが取れた好馬体。初戦からというタイプではないだろうが、根性があり楽しみな1頭。なお、鞍上には柴田善臣騎手を予定している。

※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。

<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適正を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。

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