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北九州記念(GIII、小倉芝1200メートル、16日) 谷やんの地獄耳 サマースプリントシリーズ 連覇に燃えるカノヤザクラ陣営

 今週の小倉競馬のメーンは「第44回北九州記念」(GIII、芝1200メートル、16日)。関西本紙・谷口記者が注目したのはカノヤザクラだ。前走のアイビスSDを連覇して意気上がる快速牝馬。ここも勝てば2年連続のサマースプリント女王へ一気に「当確」ランプがつきそうだが、送り出す橋口調教師の胸の内を直撃した。

 −−アイビスSDの連覇、お見事でした。
 橋口調教師「昨年と同じく大外枠が当たった時点で期待していたんだけど、それ以上にいいレースをしてくれたね。ポンとゲートを出て完勝だった。もともとスタートは速い方じゃないから、去年はヒヤヒヤしていたんだけど、今年は安心して見ていられた。忙しい直線競馬で1馬身半差は大いに評価できると思う」

 −−昨年はアイビスからセントウルSを連勝したが、今年はパターンを変えた。
 橋口師「去年、北九州記念を勝ったスリープレスナイトが放牧から戻ってきてまだ日が浅い。その兼ね合いもあるんだけど、それより何よりカノヤザクラ自身の状態がいいんだ。昨年はアイビスの後に馬体が減って間隔をあけざるを得なかったが、今年はそういう面が一切見られないからね」

 −−ハンデは56キロと背負わされた。
 橋口師「前走、55キロでGIIIを勝ったんだから仕方ない。牝馬にしては馬格があるし、特に問題ない」

 −−敢えて不安を探せば。
 橋口師「出遅れ、それと雨かな。特に内枠を引いたりして降られると嫌だね。いくら前走から1F延びるといっても、短距離では一度でも手綱を引っ張るロスが響く。だけど、それも敢えての話。前走を見る限りゲートは上達しているし、よほど大きな不利でもなければ大丈夫」

 −−最後に抱負を。
 橋口師「普通に走れば結果はついてくる。ここでサマースプリントのタイトルを確定させたいね」

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