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「東京モーターショー2007本紙厳選ちょい不良オヤジの小粋なバイク」(2)YAMAHA「LUXAIR(ラクシア)」

 YAMAHAは試作車として4輪バイクや和風レトロバイクなどを参考出品したが、近い将来市販されそうな人気を集めているのが「LUXAIR(ラクシア)」だ。黄金色に輝くこのビッグスクーターは、大手楽器メーカー・ヤマハとのコラボで誕生。上質なサウンドを楽しみながら風をきって走る大人向けのモデルである。
 開発テーマは「ジキルとハイド」。あるときはエキサイティングな走りを、またあるときはお気に入りの音楽を聴きながらクルージングを…と2面性を持たせたのが最大の特徴だ。
 商品企画担当の井上真一さん(41)は「主軸となるターゲットは40代後半。仕事を終えた後、1時間でもいいからバイクでフラッと流して、精神を開放する時間を持ってほしいと思ったんです。その発想が、ヤマハのバイクにヤマハのオーディオというありそうでなかったコラボに結びつきました」と話す。

 全長2535mm、全幅850mm、全高1010mmと低く細長い車体に、ヤマハの専用オーディオシステムを搭載している。ライダーのヘルメット内にビーム化した音楽を送信。不快な風切り音を低減し、理想的な音響効果が得られるという。さまざまな音楽プレーヤーと接続できるため、お気に入りの音楽を心ゆくまで味わいながらクルージングできるというわけだ。
 コンソール部分にはギター用の木材を使うなど細部にこだわったほか、12個の小さなスピーカーを埋め込んでいる。リラックスさせる仕掛けは音楽ばかりでなく、自動車のように両足を前に投げ出せるからいい。なるべく楽な姿勢で運転できるよう、シートの背もたれは深く設定されている。
 性能面は環境にやさしいハイブリッド仕様。燃費がいいばかりでなく、低回転時に加速をフォローするモーターが、巡航時には発電機に切り替わってバッテリーを充電する。エネルギーを無駄なく使う工夫が凝らされている。
 「デザイン的にはぼくの二輪車のイメージは魚なんです。ラクシアは魚をペタンと横に倒して平べったくした感じ。オープンカーを半分に切ったらどうなるだろう?と考えたのが始まりでした」と井上さんは振り返る。
 市販化の際には「私が買えるぐらいには価格を抑えたい。そこは努力しますよ」(井上さん)と約束してくれた。

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