21日の放送回では、ジャーナリストの池上彰がパリやマルセイユの歴史を紹介し、その中でフランス7月革命を説明する際、「民衆を導く自由の女神」という絵画の写真を取り上げた。しかし、この写真がコラ画像(コラージュ画像)ではないかとの指摘がインターネット上で相次いでいたのだ。そして23日、テレビ東京は誤りを認め、「『民衆を導く自由の女神』は加工された画像であり、誤って使用してしまいました。視聴者並びに関係者の皆様にお詫び申し上げます」と番組公式HPに謝罪文を掲載。さらに、「今後はこのようなことのないよう、チェックを強化し、番組作りに取り組んでまいります」と続けていた。
実は、こういった写真の取り違えは意外と多く、最近では日本テレビの『news every.』にて、慶應義塾大学の男子学生が準強制性交の疑いで逮捕された事件を報じた際に、容疑者の顔写真を別の男性と取り違え、謝罪をしている。また、フジテレビでも『直撃LIVEグッディ!』にて、大相撲の元十両大竜の写真を元関脇貴闘力と間違えて放送していた。こちらも司会の安藤優子が番組内で訂正、謝罪している。
「今回のミスの原因はどこにあるかは分かりませんが、このようなミスは普通、ダブルチェックをしていたら分かるもの。しかし、最近は下請けに丸投げするような番組が多く、上がってきたものをそのまま出してしまうこともあるんです。下請けも制作費が削られているにも関わらず、短納期のものが多いので、どうしてもミスが出てきますよね。下請けばかりを責めるわけにはいきません…」(芸能記者)
さらに、現場の雰囲気にも問題があるようだ。
「下請けだけではなく、テレビ局も大幅な経費削減をしており、現場のスタッフの士気が低下しています。そのため、少々緊張感に欠けてしまうのかもしれませんね。また、人員の配置も甘いので、若手が育っていないという問題もある。さらに質は下がる一方です」(前出・関係者)
まさに悪循環によって多くのミスが生まれているようだ。