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バス運賃を約5400万円着服 バス営業所副所長の原始的な手口に驚きと怒りの声

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画像はイメージです。

 神奈川県の川崎鶴見臨港バス鶴見営業所の副所長(59)が、8年間に亘り約5400万円を着服していたことが判明。ずさんな管理体制とその手口に怒りの声があがっている。

 この副所長は2010年から今年6月にかけて、網のようなものを一日の売上が入った精算機の点検口に入れ硬貨を掬ったうえ取り出し、着服していた。副所長はバス運転手が金銭を精算機の中に入れる運用を熟知しており、当直勤務時に忍び込み、犯行に及んでいた。

 通常、売上と精算機内の金額が相違している場合、原因調査などが行われるものと思われるが、当直時のみということもあり、放置されていた様子。今年に入り、相違するケースが増加したため、会社側が防犯カメラを設置。すると、副所長が網のようなものを精算機に入れ、硬貨を盗む姿がはっきりと映し出されており、あえなく御用となった。

 副所長は事情聴取に対し、「2010年2月からやっていた」と供述。使い道については、「貴金属の購入や旅行代金に使っていた」と話しており、専用の銀行口座も開設していた。入金金額が被害金額と合致していたようで、犯行が裏付けられた様子。なお1回の着服金額は平均6万円前後だったという。

 川崎鶴見臨港バスの運転手としては、副所長が「ネコババ」していた事実は許しがたいものがあるだろう。長年勤務してきたと思われる副所長は事件発覚後、懲戒解雇処分に。同社は鶴見署に被害届を提出しており、今後窃盗の疑いで逮捕される見通しだ。

 なんとも姑息な犯行については、批判の声が多数上がっているが、それ以上にそれを8年間も放置していた川崎鶴見臨港バスにも怒りの声が。「ありえない」「なぜ気が付かなかったのか」「男もおかしいが会社もおかしい」と、管理体制に批判が集まった。

 副所長の行動は言語道断だが、川崎鶴見臨港バスの管理体制も、やはり杜撰と言わざるを得ない。今後、厳重な管理を行う必要があるだろう。

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