search
とじる
トップ > レジャー > 私はこうしてお客様に落とされた 〜奈々・キャバ嬢(26歳)〜

私はこうしてお客様に落とされた 〜奈々・キャバ嬢(26歳)〜

 夜の商売をするのに、絶対に欠かせないのが名刺。ほら、昼のお仕事にも名刺交換はつきものでしょ? ただ、この商売をしている女の子の名刺って、源氏名しか書いてないの。
 そう思うと少し変だよね。だって、お互いの連絡先を交換して、今後に繋げるためにあるのが名刺なのにさ。

 でもね、お店に行って気に入った女の子がいれば、きっと、店外でも会いたいって思うでしょ? そうすると必然的に、番号やアドレスを聞きたいって思うじゃない? だから、お客様は必死で番号を聞き出そうとお店に通ってくれるの。そして、番号を教えたあとも違う駆け引きが続くんだけど…。それは、またの機会に話すね。

 まあ、言い方は悪いけど、番号をお預けにすることで少なくとも数回はお店に来てくれる。それが、この世界では、ある意味最初のプロセスなのかもしれない。

 だから、名刺に番号やアドレスを書いてる女の子を見たら、「何で?」と思っちゃう。
 一晩に何人ものお客様と名刺を交換するのに、全員に営業電話でもするつもり? って。それに、お客様からしても、そんな簡単に教えてもらった番号なんて、おもしろさもなければ達成感もないから、電話をかけようとも思わないでしょ? 私が男性だったら、登録すらしないもん。

 …あっ、女の子の裏事情ばかり話しすぎちゃったね。ごめんなさい。だけどね、言い換えちゃえば、女の子だって同じ気持ちでいることもあるの。

 たとえば、だれかれ構わずに番号を教えちゃう女の子って面白みにかけるでしょ? 同じように、女の子からしても、話していて素敵だなと思ってお客様が、みんなに名刺を配り出したら、一気に冷めちゃうもんなんです。わがままかもしれないけど、正直、「私にだけにくれたらな〜」って、思っちゃうのが本音。

 だから、私は、自分にだけ名刺をくれるお客様に、いつもときめいちゃう。
 なぜかって? だって、女は“自分だけ”っていう響きに弱い生き物なんだもん。

取材・構成/LISA
アパレル企業での販売・営業、ホステス、パーティーレセプタントを経て、会話術のノウハウをいちから学ぶ。その後、これまでの経験を活かすため、フリーランスへ転身。ファッションや恋愛心理に関する連載コラムをはじめ、エッセイや小説、メディア取材など幅広い分野で活動中。
http://ameblo.jp/lisa-ism9281/
https://twitter.com/#!/LISA_92819

関連記事


レジャー→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

レジャー→

もっと見る→

注目タグ