10日午後、都庁の都議会議事堂で群馬・八ッ場(やんば)ダム建設推進議員連盟の設立総会に出席した森田氏は、帰り際に記者団に囲まれ、政治資金をめぐるミス連発を突っ込まれた。
森田氏は「聞いたよ〜。前の選挙(05年千葉県知事選)のときのだよね。『気をつけて、気をつけて』と言っていたんだ」とさわやかな受け答えに終始。担当者のミスをなじることもなかった。
同懇話会は10日までにいずれも総務省に訂正を届け出た。森田氏の個人事務所は「会計担当者が交代した際の引き継ぎミス。現在事務所ですべてチェックし直しているところだ」と説明しているが、政治資金のずさんな管理が批判を呼びそう。決してさわやかでいられるような状況にはない。
森田氏をめぐっては、自ら代表を務める自民党東京第2支部が05〜06年、当時の政治資金規正法で禁じられていた外国人・外国法人の持ち株比率が50%を超えるディスカウントストア大手「ドン・キホーテ」から献金を受け取ったことが明らかになったばかり。初当選からまだ2週間しか経っていないのに、政治とカネをめぐる問題が立て続けに表面化した。
ドンキの件についても森田氏は「なにしろ人間だから失敗もあるかもしれない」などと“ドンマイ精神”をアピール。ネガティブな話題から逃げないのは立派だが、元気ハツラツムードまで漂わせては違和感が残る。
2つの政治団体は自民党山崎派(近未来研究会=当時)と甘利明行政改革担当相の資金管理団体「甘山会」。近未来研究会の報告書には300万円を05年2月14日に、甘山会の報告書には100万円を同月24日にそれぞれ同懇話会に寄付したとの記載があるが、いずれの寄付も同懇話会の報告書には記載がない。