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「渋井哲也の気ままに朝帰り」「覚えていますか?」とのメールにどう答える?

 キャバクラやガールズバーによく人は、女の子と連絡先を交換することが多いと思います。携帯電話で番号を交換する際、赤外線通信をすると思いますが、女の子の中には、携帯の「オーナー情報」ではないデータを送る人がいます。「オーナー情報」には、プライベートのデータが入っている可能性があります。

 たとえば、本名や住所、生年月日などです。それらを知られたくない、特に本名を知られたくない女の子は、他人のデータを登録する「電話帳」の中に、源氏名と連絡先を入れて、そのデータを送っていたりするのです。仲良くなったキャバクラ嬢からそんな話を聞いたことがあったのですが、先日、そうやって赤外線通信をしているキャバクラ嬢を発見し、改めて、こういう嬢がいることを確認できたわけです。

 さて、メール交換をする中で、もう二度と会っていない嬢はたくさんいるとは思います。私も何人いるかわからなくなるほどです。そんな嬢から

<てっちゃん、覚えていますか?>

 とのメールがきても、なかなかその気にならないものです。私の場合、自分の携帯電話の「電話帳」に登録していないと、メールが来ても「迷惑メールフォルダ」に振り分ける設定にしています。そのため、友人でも、携帯のアドレスを変えたという連絡は「迷惑メールフォルダ」に振り分けられます。そのため、私は「迷惑メールフォルダ」を毎日のようにチェックしています。

 ある嬢(20代前半)のメールも、「電話帳」に登録されておらず、「迷惑メールフォルダ」に振り分けられました。文章を読む限りだと、お店に行ったときに指名しているらしいことが分かりましたが、どこの店なのかが思い出せませんでした。過去のメールのやりとりも少なく、見当がつきません。仕方がないので、

 <どの店で会いましたか?>

 とのメールを返信したのです。すると、その嬢は素直に、「A」という店で会ったことを教えてくれました。しかし、現在は「S」という店にいるといいます。それにしても、なぜ、ずっとメールをしていなかったのに、メールが来たんだろうか? と不思議だったのですが、どうやら、しばらく店に出ておらず、メールがあった後の一週間は店に出ているというのです。しかも、その後はいつ入るか分からない、という設定だ。

 そんなスケジュールを出すキャバクラ嬢が最近多いと感じています。準レギュラーの子、もしくは、不定期の子を指名することが多くなっているということでしょうか。そうした嬢の場合は、大学生だったり、フリーターだったり、旅行をするために一時的に働いていることがあります。

 メールのやりとりをしていると、この嬢のことを徐々に思い出してきました。でも、なぜ私がいかなくなったのかも思い出してきました。実は、その「S」という店には、その嬢が入ってくる前から指名している別の嬢がいるからでした。だから、「電話帳」から削除し、「迷惑メールフォルダ」に入るようにしていたんだと気づかされました。

 でも、その嬢のメールを見られないようにわざわざデータを削除したということは、妙な意識しているということの現れではないか、と自分で自分のことを勘ぐってしまいます。ちょうど、指名嬢がいないタイミングがありますので、その嬢に会いに行ってみようと思います。

<プロフィール>
渋井哲也(しぶい てつや)フリーライター。ノンフィクション作家。栃木県生まれ。若者の生きづらさ(自殺、自傷、依存など)をテーマに取材するほか、ケータイ・ネット利用、教育、サブカルチャー、性、風俗、キャバクラなどに関心を持つ。近刊に「実録・闇サイト事件簿」(幻冬舎新書)や「解決!学校クレーム “理不尽”保護者の実態と対応実践」(河出書房新社)。他に、「明日、自殺しませんか 男女7人ネット心中」(幻冬舎文庫)、「ウェブ恋愛」(ちくま新書)、「学校裏サイト」(晋遊舎新書)など。

【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/

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