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3歳未勝利は大ダメージ

 今週から開催が再開される中央競馬だが、まだまだ問題は山積している。まず、懸念されるのが秋競馬の番組構成だ。
 最も影響が出るのは3歳未勝利馬。秋競馬が始まる次開催からは俗にいう“スーパー未勝利”がスタートし、それに出走するには前走着順やキャリアなどの条件がつく。夏競馬はいわば3歳未勝利馬にとって最後の勝ち上がりの場であり、通年であれば厩舎関係者はこの時期、それらをフル回転させる。ところがJRA施設外からの入退厩にストップがかかっている現状では放牧組を戻すことができない。

 この状況に対してJRA調教師会・業務担当副本部長の沖芳夫調教師は「現在の状況では外部施設にも移動できないので抹消さえできない。何とか早く解決するために、調教師会からJRAに投げかけているけど、回答は得られていない」と今後についての具体的なプランは未定のまま。早急な対策が必要な状況だが、「開催が始まってからでないと代替などはおそらく決まらないだろう」との見解を示している。
 JRAはようやく開催へこぎつけたばかりで、代替などを含めた秋競馬の番組構成まで現在、手が回らない状況。すでに馬産地などでも馬インフルエンザは蔓延しており、3歳未勝利組はもちろん、秋のGIシリーズに備え、放牧に出されている有力馬の帰厩もいつOKになるか見通しが立っていない。秋競馬に入ってもゴタゴタはしばらく続くことは避けられない。

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