無差別殺傷事件が起きた交差点には車止めのバリケードが設けられ、警察、消防、町内会関係者などを動員したパトロールを実施。開放される中央通り付近には防犯カメラが34台増築されるなど、厳戒体制での開始だったが、再開直後には歓声もあがり、通りはホコ天再開を待ちわびた人々で埋め尽くされた。
ただ、再開される直前の12時頃には、ベルサール秋葉原イベントホール付近で長髪にニット帽をかぶった男性が、「鼻水つけるな」「死ねっていった奴だれだ」と20分程度大声で叫び、やがてパトカーで連行される騒動も発生した。
また、今回は改めて、路上での“パフォーマンス”“物品販売”“自転車走行”の禁止の徹底が呼びかけられた。この禁止事項の徹底化には人々の反応も様々なようで、秋葉原のメイド喫茶で働いている22歳女性は事件の起きた交差点に献花を済ました後に、「ルールは守らなくてはいけないんですけど、やっぱりパフォーマンスが無いのは寂しい気もします。でもホコ天再開は嬉しいです」と、答えた。
都内在住で、月2回程度秋葉原を訪れるという28歳男性からは、「事件が起きたとはいえ、急にここまで徹底して禁止とされると不満もある。パフォーマンスがあったから事件が起きたといわれているような気がする。さっきも大きなバックを持っていただけで職務質問受けていた人が居ました。皆で安心と安全を守るというなら、利用者も少しは信じてもらいたい」と不満を漏らした。
秋葉原の“ホコ天”は当面の開催予定期間を6月26日までとしており、開催時間は3月までが13時〜17時、4月以降は13時〜18時を予定している。(斎藤雅道)