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スプリンターズS スズカフェニックス 王者復権へ暗雲

 画竜点睛を欠くとはこのこと!? 秋の快速馬ナンバーワンを決める「第42回スプリンターズS」(GI、中山芝1200メートル、5日)。叩き2走目で王者復権を目指すスズカフェニックスが2つ目のGIタイトルを目指し1日、栗東坂路で追い切られたが、前半から行きたがり、精彩を欠いてのゴールとなった。中間の調整過程は万全。最後の最後で“アクシデント”の起こったフェニックスを代打騎乗の横山典騎手は果たして王者に返り咲かすことはできるか。

 ある程度折り込み済みの敗戦だった。スズカフェニックスはセントウルSで8着に敗れたが、陣営にショックの色はない。児玉助手はこう言い切った。
 「いつも休み明けはそうなんだけど、体が減ってしまって、見た目から気配はいまひとつだった。それに、ゲートでも遅れを取ったし、開幕週の馬場でもあったからね。あれではああいう結果も仕方ない」
 開幕週の馬場は圧倒的に先行有利。フェニックスほどの切れ味をもってしても、出遅れては晩回は難しかった。しかも、負担重量は58キロ。夏場に順調に使われていたカノヤザクラが快勝したことからも、休み明けの馬には明らかに分が悪く、秋競馬開幕戦というより夏競馬の名残りが色濃いレースだった。
 もともと目標はこのスプリンターズS。使った効果はありありとうかがえる。児玉助手の言う通り、前走時は460キロ(8キロ減)と腹回りが寂しく映った。しかし、この中間はしっかり食べて、しっかり乗り込まれている。
 「裸で470キロと体は戻った。使った後、2、3日はボーッとしていたけど、1週前の水曜日に追い切って、金曜日にゲート、また日曜日に追い切った。これでだいぶ気合も乗ってきた」とうなずいた。
 9月24日の1週前追い切りは栗東坂路で800メートル54秒0、ラスト1F13秒0。ケイコ駆けする馬にしては平凡なタイムだが、その日は時計のかかる馬場状態だけに問題ない。
 デキは文句なし。今回の最大のポイントは鞍上の交代だろう。主戦の武豊が凱旋門賞騎乗のため横山典へ。だが、これにも手は打ってある。
 「調教のたびに乗り手をかえて刺激を与えている。これで戸惑うことはないと思う。とにかく、馬インフルエンザでぶっつけ本番だった昨年より数段いい。あのときはレース前からアカンちゅうという感じだったけど、今年は自信を持って挑める。弾みをつけたいね」
 切れ味は現役屈指。久しぶりにその底力を見せるか。

 【最終追いVTR】横山典騎手が栗東に駆けつけ、坂路で追われた。スタートからやや掛かり気味の走り。終いは完全にお釣りがなくなり、ラスト1F14秒5を要した。状態そのものは別として追い切りは失敗。馬に気持ちが入りすぎているのがレースでも懸念される。

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