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東京新聞杯 エイシンデピュティ重賞V2へ万全

 自信と誇りを胸にもう一度、あの舞台に立つ。初のGI挑戦となった昨年の天皇賞・秋では8着入線→14着降着となったエイシンデピュティ。しかし、その後の鳴尾記念2着、京都金杯での勝利で完全に自信を取り戻した。そして迎える「第58回東京新聞杯」(GIII 東京芝1600m 2月2日)。悔し涙を流した府中で今度は歓喜の走りを見せる。
 「本当にたくましくなった。君たちが見ても分かるでしょ。昨年までショボンとしていた馬体を今は大きく見せるようになった。食べたカイバがすべて実になっている感じ」
 野元師は遅ればせながら本格化した愛馬エイシンデピュティの充実ぶりを絶賛する。何より、レースぶりが安定した。2走前はハナを切りながら2着に粘走。そして前走・京都金杯は好位からの競馬で鋭く伸びた。
 「最近は自在性が出てきた。逃げることもできるし、控えてもいい。あとは直線で競り合うような形に持ち込めれば大崩れしない」

 重賞勝ちした昨年のエプソムC、そして前走の京都金杯はいずれもクビ差での勝利。派手さはないものの、並べばしぶとい根性がある。500mを超える長い直線の我慢比べ…東京では競り合いの強さを存分に見せつけることができる。
 「天皇賞では悔しい思いをしたからね。同じ舞台で今度はいい走りを見せたい。今回も岩田君が乗ってくれるから、この馬の形で競馬をしてくれるだろう」
 明けて6歳を迎えても宿る闘志に衰えはない。これまで以上のしぶとさと決意で3つ目の重賞Vを決める。

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