それは、席についた瞬間から「貧乏ネタ」を切り出すタイプである。
今回、話を聞いたユウコ(仮名)は、引越しを済ませたばかりで金欠だという。
「まあ。いわゆる引越し貧乏ってやつ。だから給料が出るまで貧乏生活が続くのが辛い。家賃がちょっと高めな部屋を借りたし、車もあるから維持費も稼がないといけない。お店までの交通費も節約して自転車で通っているからいつも体力がギリギリ。自炊もしっかりやっているけど、たまには外食したいな」
ユウコは、お金が無いことをPRするが、お客にドリンクや指名を求めることをしない。一方的に喋ることでストレスを解消したいだけのようだ。
キャバ嬢によっては、愛人を狙うタイプや単にお客を財布替わりにするタイプも存在するので、貧乏ネタは話半分に聞くのが賢い方法だ。
お客の立場としては、キャバ嬢に好かれたいが故に気を使ってしまいがちであるが、その態度がキャバクラをつまらなくさせる要因にもなる。気を使うことも必要だが、お金を払う以上は多少、ワガママにトークを展開するのも1つの手段である。
また、初対面では問題がなくても、連絡のやり取りをする中で貧乏に関する話題が頻繁に出てくるなら要注意だ。その場合、ネガティブな方向の話題になりやすく、キャバ嬢を口説くテンションが下がってしまう可能性がある。
話題に関係なく、キャバ嬢を口説けるなら問題がないと考えるのも良し。もしネガティブなタイプが苦手というなら、他のタイプのキャバ嬢を口説くと良いだろう。
貧乏ネタを多く話すキャバ嬢を口説くハードルは高い。
(月山皇)