番組では戦時中、朝日新聞などが大本営の指示を受けたことや、部数獲得のため戦意を高揚するための過激な報道をしていたなどと取り上げ。その上で、「憎悪や差別を煽る意見や出来事が目につく今、改めてメディアの姿勢が問われています」と問題提起する。
大宅映子氏はこの件について、「我々の方もどんどん偏った自分の好きな情報にばっかり突っ込んでいってしまうと、そのギスギスした形になりますよね。
私たちが偏った情報に行ってしまってる結果、昔もっと広く深く常識とか教養とかっていうものを持ってたのに、それがすごく薄くなってる。フェイクかフェイクじゃないかみたいな判断力もお陰で薄れてしまうっていう。悪いサイクルに入ってしまってるんじゃないかなっていう気がします」
と、自己批判とも取れる発言を行う。これを聞いた関口宏は、
「ネットの力ってのも大きかったかな。名前を出さずに勝手なことが言える“メディア”ができちゃった」
と、自己批判精神を持つことはなく、ネット批判を口にする。TBSの松原耕二氏は、
「真実は小さな声で語られると思うんですね。空虚なことこそ声高にみんな語りたがるし、過激な言葉が必要になってくる。だから一人一人が、そういう声高な言葉、語りそして過激な言葉を疑ってかかること。そして何より我々メディアの人間こそが、過激な人間を使いたくなったり、声高に語りたくなったら、それいかんぞと。そこを戒めるべきだと思いますね」
と炎上商法について、メディア側の観点から警鐘を鳴らした。
『サンデーモーニング』出演者による、論説鮮やかな「炎上商法とメディア」に対する批判だったが、ネットの反応は冷ややか。「いつも安倍政権の悪口を言っていませんか?」「偏っているのはあなたたちですよね?」と同番組の報道姿勢について批判が飛ぶ。
さらに、「先週過激な言葉で韓国を擁護した人はだれでしたっけ」「過激な韓国擁護、露骨な安倍政権批判をする人を隔週で使っていますよね」「日本アメリカ悪、中韓賛美の姿勢を持つ出演者はOKなのですか?」「日本への過激批判はOK、中韓はNGですか?」と、『サンデーモーニング』出演者についても批判が。そして、「『サンデーモーニング』こそが炎上商法をしている」という声が、ネットユーザーから上がることになった。
『サンデーモーニング』については、賛否両論あるものの、一部のネットユーザーから特定出演者の発言や思想について「偏っている」と批判の声もあり、出演者の発言がネット上で猛批判を受けることが少なくない。それを売りとしているとの声もあり、そのように感じている人がいることは、紛れもない事実だ。
炎上商法の張本人とも言われる『サンデーモーニング』による炎上商法とメディア批判。説得力がないと言われても致し方ないだろう。