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キャバ嬢が生まれる瞬間(49)〜ガールズバーからキャバクラへ移った女〜

安西舞(仮名・22歳)

 私が夜の世界に入ろうと思ったのは、単純にお金がほしかったから。昔、派遣で色々働いたことがあるんだけど、けっこう大変なのに時給がたいして高くないことが不満だった。どうせ疲れるのならもっと割りのいいバイトを探そうとスマホで見れる求人サイトで見つけたのが、ガールズバーだった。でも結局、2か月しか続かなくて辞めてしまったんだよね。ガールズバーはノルマとか関係なく、接客もカウンターを挟んだ対面のみだから、お客さんと関わることは苦じゃなかった。裏での人間関係も特に揉めることなかったし、スタッフや女の子達もわりとまともな人ばかり。私はダラダラと働いて月に16万くらいは稼いでたかな。昼の仕事をやってる時よりは稼げたし、散財するタイプではないから、収入は特に不満がなかった。だから金銭的にも精神的にも問題なかったのだけど、私は身体が持たなかった。

 私が働いていたガールズバーは、ヒールを履くことが義務付けられていた。だから長時間立ちっぱなしで働くことが、どうしても苦痛だったんだよね。本当に毎日毎日足が痛くて、辛すぎた。よく2か月も働けたよ。まったく慣れなかったし、普通に長年務めている人とか尊敬するレベル。つまりそれがキャバクラに移ろうと思った理由だね。確かに店によっては、ヒールを強要されない所もあるみたいだけど、そこを探すより座って仕事ができるキャバクラで働いた方がいいかなと考えた。

 でもキャバクラを始めたら、それはそれで大変。まあ給料がガールズバーより上がったことはうれしい。でも稼ぎが良い分、同僚の子達の人間関係がギクシャクしてて、嫉妬が渦巻いているなと感じる。あとヘアメイク代や衣装代もかかるし、接客が近いからセクハラさせることもあるしで、今度は精神的にキツイ状況に立たされている。まあそれでもガールズバー時代の足の痛みに比べれば、まだ我慢できるから、今後もがんばるつもりです。

(取材/構成・篠田エレナ)

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