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東京モーターショー厳選リポート「ちょい不良オヤジは車で光れ どうせ乗るならスーパーカー!!」(3)ランボルギーニ「ムルシエラゴLP640」

 スーパーカーの名門ランボルギーニ(伊)からは3台出展されている。「ガヤルド・スパイダー」(約2400万円)と「ガヤルド・スーパーレジェーラ」(約2600万円)、そして主役の「ムルシエラゴLP640」(3500万円)である。
 ランボルギーニ麻布の最年少営業マン・浦部秀男さんは「LP640はカウンタックの流れをくむフラッグシップ(旗艦)です。ムルシエラゴは2001年の登場ですが、今年エンジンを60馬力アップして640馬力になりました。クラストップに立つ最速、究極のスーパーカーです。『ロクヨンマル』と呼んでください」と説明する。
 60度V型エンジンの排気量は6.2リッターから6.5リッターに増強され、最高時速340kmを達成。日本には年間35台弱しか割り振られておらず、その希少価値は昭和50年代のスーパーカーブームで少年たちのキング・オブ・ザ・カーだった「カウンタックLP400」を超える。
 納車はすでに始まっているが、公道で見かけるのはなかなか難しいだろう。

 640のドアはガルウイング。手前に引かず、横にもスライドさせず、翼を広げるように空に跳ね上げる。これが実にカッコいいんだけど、乗り降りしにくいのでは?
 浦部さんは「そこがまたスーパーカーのいいところなんですよ。アグレッシブなスタイリングにF-1のような重低音を轟かせるエンジン。中身はF-1そのものですからね。乗ると非日常的な世界に入り、(アクセルを)踏んだときはシートに押し付けられる感じが強い。普段着で乗り回していただくのが格好いいと思います」とにっこり。
 オーナーは弁護士、医者ら「先生」と呼ばれる職業に就いている人が多く、著名人では格闘家・角田信朗氏や元プロボクサーの薬師寺保栄氏が有名。ランボルギーニのイメージカラーは黄色だが、日本ではどの車種でも白、黒が人気で、イタリアではグレーが好まれているという。
 スーパーカー世代には興奮の1台だが、28歳の浦部さんも10年計画でオーナーになる野望を抱いている。生まれたばかりの0歳の娘はそんなことを知るよしもないだろうが、夫人は「いいんじゃない」と理解してくれているという。
 あとに続く「買えるものなら」の言葉を飲み込んで…。

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