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書評「桃色書店へようこそ フィニッシュ」わたなべぽん著、メディアファクトリー

 日本のどこかにあるという「はちどり堂」はアダルト系古書店。ひょんなことからそこの女性店長になってしまった著者のドタバタ奮闘記がオモシロい。

 AVの手書きPOPを書くだけで赤面してしまう彼女のもとである日、店を舞台にしたAVの撮影が行われることに。しかし店内にはシャワー室がない。結局、撮影にやってきたAV女優の星月まゆらチャンに自宅の部屋を控室として貸してしまう著者。

 エロにうとい著者と部屋に転がり込んだAV女優という気まずい2人のアンバランスさ。しかも、そうまでして撮影したAVに「この店が舞台」とのPOPを付けて並べたが、全く売れなかったというオチ。
 “男の永遠の憧れ”AVコーナーにやってくる人間模様を、女性ならではの視点でのぞけるのがとても新鮮だ。(税別467円)

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