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女児の服の隙間から胸を盗撮した男を書類送検 改正児童ポルノ禁止法違反で初摘発

 警視庁新宿署は12月18日、電車内で女児の服の隙間から見える胸部を盗撮したなどとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)容疑などで、契約社員の男(33=神奈川県小田原市)を書類送検した。

 書類送検容疑は、10月4日午前11時55分〜午後0時15分頃、小田急線・登戸〜新宿間を走行中の急行電車内で、スマートフォン(多機能携帯電話)のカメラを10歳前後の女児に近づけ、着ていたランニングシャツの隙間から見える胸部を盗撮し、その動画をマイクロSDカードに保存した疑い。

 今年7月、児童買春・ポルノ禁止法が改正され、その定義に「ことさらに児童の性的な部位(性器等もしくは、その周辺部、でん部または胸部)が露出、または強調されているもの」との項目が追加された。

 そのため、児童が衣服を身に着けていても、そうした盗撮行為に同法違反容疑を適用できるようになった。同署によると、これを適用しての検挙は全国初だという。

 法改正まで、盗撮行為は罰則が軽い迷惑防止条例や軽犯罪法でしか取り締まれなかった。法改正で、その罰則は「3年以下の懲役または300万円以下の罰金に処する」とされている。

 男は容疑を認めており、「子どもの胸を見ると興奮し、薄着になる時期を狙って、盗撮目的で電車に乗った」などと供述している。

 同署によると、男の自宅パソコンには、女児約100人の胸が写っている動画が保存されており、約2年前から盗撮を続けていた常習犯だった。
(蔵元英二)

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