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鎌倉記念 ヴァイタルシーズ圧逃V

 10日、川崎競馬場で行われた「第6回鎌倉記念」(SIII 1500m)は、左海誠騎手騎乗のヴァイタルシーズ(牡2歳、川崎・武井榮厩舎)が2着を4馬身突き放す”圧逃劇”を演じ、1番人気に応えた。勝ち時計は1分35秒1(稍重)だった。
 好スタートからハナへ。1角を膨れ気味に回る不器用な面を見せつつも、直線では粘り強い二枚腰を発揮してみせた。戦前に「内枠だし、先に行った方がこの馬のしぶといところが生きる」と話していた武井榮師の思惑がピタリとハマっての快勝。左海誠騎手も「直線は楽だったし、他の馬がくれば、また伸びてくれそうな雰囲気だった。距離はもう少し延びても大丈夫そう。先が楽しみ」と今後へ期待十分の手応えをつかんでいた。
 これで2歳の頂上決戦「全日本2歳優駿」(JpnI 川崎1600m 12月19日)の優先出走権を獲得。大一番へは「平和賞」(SIII 船橋1600m 11月14日)、または「ハイセイコー記念」(SII 大井1600m 11月28日)のどちらかをステップに臨む予定だ。

2着ノースダンデー
 繁田健騎手「勝ちに行くつもりで前につけた。まだ少し馬に硬いところがあるけど、スピードもあるし、もう少し良くなりそう」
3着ブラウンアマゾン
 戸崎圭騎手「前半は少し行きたがるところもあったけど、その後は折り合いはついた。左回りもスムーズに回れたし、かなり能力はありそう」
4着バルバンクール
 内田博騎手「あれだけ砂を被っても終いはよく伸びた。いい経験になったと思う」
5着オーラガイア
 石崎隆騎手「まだこれからの馬。使いながらだね。距離の適性も未知」

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