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オークス(JpnI、東京芝2400メートル、24日) 丹下日出夫の虎の巻 桜花賞1・2着馬の一騎打ち濃厚 焦点は3着争い

 今年の3歳牝馬のレベルは、ウオッカ&ダイワスカーレット世代と双璧。今週は「第70回オークス」(JpnI、芝2400メートル、24日)が、東京競馬場で行われる。競馬評論家の丹下日出夫は、桜花賞で死闘を演じたブエナビスタ、レッドディザイアは、牝馬の域を超越した前出2頭に勝るとも劣らないものがあると断言する。むしろ、頭を悩ませるのは混戦の3着争い。果たしてピックアップした3連単のヒモ候補は!?

 今年の桜花賞は、前半1000メートル通過が59秒1という平均ペース。数字的には、好位グループから中団前めの馬で決着がついてもおかしくなかった。

 実際、テレビカメラが直線入り口にパーンと映し出されたときは、先頭集団と、ほぼシンガリに近いブエナビスタとは、かなりの差があったし、レースの上がりも11秒7→11秒6→11秒6(34秒9)。ブエナビスタはともかく、後方に位置した3頭が、そろって一気になだれ込んでくるとは、正直思わなかった。

 なんて、ブエナビスタの上がりは、レースのそれを1秒6も上回る33秒3。2分の1馬身差の2着に敗れたものの、レッドディザイアも、33秒7の末脚を繰り出し、いったんは先頭に立つあわやのシーンを演出している。

 しかも、両馬ともに残り2F近辺では、10秒台のラップを2つはマーク。ケタ違いの瞬発力と、中距離ベースの持久力も同時に証明している。マイル戦を中距離型の競馬につくりかえてのワンツーだから、この2頭はちょっと次元が違う。ちなみに、ダイワスカーレットとウオッカが激闘を演じた一昨年の桜花賞も、ラスト2F近辺で10秒台のラップを2つ計時しているが、内容的には、その世代の桜花賞と互角とみていいかもしれない。

 ブエナの父は、ダービー馬スペシャルウィーク。レッドディザイアは菊花賞馬×カーリアン。兄もそれぞれダービー2・3着と、ともに2400メートルにも不備はない。

 となると、このオークスも、2頭によるマッチレースが濃厚だが、桜花賞のブエナは、レッドを横目で見ながら余裕のフィニッシュ。現時点ではブエナの脚力と完成度に一日の長あり。◎は、やはりブエナビスタでいい。

 ただし、3着争いは小波乱。桜花賞3着のジェルミナルも一応、33秒8の脚は使っているものの、勝ち馬とは力差を感じる2馬身差。もちろん、3着争いの筆頭格は筆頭格である。だが、その2馬身差の間に、別路線組がまぎれ込む可能性は十分考えられる。

 スイートピーSはブロードストリートの2着に敗れたが、サクラローズマリーは、近親に天皇賞馬(秋)サクラチトセオー、エリザベス女王杯馬サクラキャンドルを持つ血統馬。まだまだ奥があるし、何より生命力にあふれた馬だ。

 フローラSの覇者ディアジーナも、父はステイヤーで鳴らしたメジロマックイーン。2400メートル向きの粘り腰で、3着争いに加わってくる。

 忘れな草賞馬デリキットピースも、ときに長丁場で大仕事をやってのけるホワイトマズル産駒。馬体が戻ることを条件に、連下に一考。

 ブロードストリートは、まだ完成途上で馬がひ弱い。もまれたときに、どう馬群をさばくかがカギになりそうだ。

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