“赤い跳馬”フェラーリ(伊)の目玉は、日本初披露となる「430スクーデリア」だ。排気量は4308cc。V型8気筒DOHCエンジンを搭載し、いたるところにカーボンを使って車両重量を1250?まで軽量化することに成功した。
トランスミッションは6速セミATながら、電子制御に最新技術を結集したF1スーパーファイトを採用して進化した。
日本総代理店コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドの神保早恵さんは「最高速度は300kmはかる〜く出ると思いますよ。レース仕様の車にナンバーを付けられるようにしたロードバージョンですから。価格は未定ですが、国内オーダーは300台を越えたので締め切りました。再開するかは分かりません」と人気ぶりを明かす。
価格も分からずスーパーカーをオーダーするリッチマンがそんなにいるのか?
「ええ、います。最初の2、3日で200台いきましたね。ひどいときは、実写車もスペックも見ていなくてもオーダーが入るのがフェラーリですから」(神保さん)
渋めのライトブルーメタリックのボディーに太いシルバーラインが2本走る。前身の「360」に比べデザインに直線的な部分が増えて男らしくなったうえ、フロントの大型エアインテークなど随所に迫力があり、来場した若者からは「かっこいい〜」のため息が漏れた。黄色いタコメーターがシャープなコクピットに座ると、にやけ顔が自然と引き締まる。
「フェラーリオーナーはみなさんかっこいい。走ると注目されますから自分をトータルコーディネートするようになるんです。見られるほどに磨かれる芸能人と同じです。たまにヘンな方向にいっちゃう人もいますけどね(笑)」と神保さん。
最近はインドや中国に入荷枠をとられているそう。香港などは日本の価格の倍ぐらいのため、アジアからの観光客は「安いねえ〜」と驚くそうだ。
有名なフェラーリオーナーは歌手の河村隆一や俳優ブラッド・ピットら。これに乗らずに何に乗る!?