覚せい剤におぼれた酒井は世間の厳しい態度に耐えられるか。それはあくまで彼女の自己責任だが、厳しい視線にさらされるのは、現在小学4年生の長男も同じだ。
これまでは悲劇の少年として周囲が寛容だったところもあるが、これからは親同様の目で見られることもあるはず。酒井に勝るとも劣らない精神力が要求されるのだ。
しかも、酒井が身を寄せる予定といわれる「山梨の親族宅」「継母の自宅マンション」「高相の実家」「要人の建設会社会長自宅」「酒井の自宅」などはすでに報道陣のマークがあり、子供連れでの生活は困難を極めそう。結局、酒井と長男は別居を余儀なくされるというわけだ。
「スポーツ紙の報道では『酒井の長男は同級生の家にいる』と伝えられていますが、実際は酒井が心を許している元マネージャーのK氏が囲っているようですよ。これはウラが取れないから書けないだけで、みんなが知っている話。長男は今まで通り、生活の拠点は変わらないのですが、酒井がK氏の自宅にもぐりこんで長男に接触すると、K氏の居場所をつかみたい芸能マスコミの格好の餌食になる。酒井は当然、そうなることを分かっているので、子供とのやり取りは電話だけとなる。保釈は全く意味がない」と、女性週刊誌編集長は指摘する。
保釈で自由の身となったように見える酒井だが、実際はその逆。彼女を待っているのは、逆風ばかりのようだ。と思いきや、持つべきものはパートナー。“酒井の育ての親”は彼女を見捨てるはずがないのだ。
酒井の起訴を受け、所属事務所「サンミュージック」は解雇を決定した。しかし、そこは15歳のころから親代わりとして面倒を見てきた事務所。解雇は、あくまで体裁重視の感が強い。
事実、先週発売の女性誌に同社の相澤秀禎相談役は思いを激白。内容はやはり、解雇が形だけのものだということをほのめかしている。
「結局、酒井を実質上、クビにできないのです。それどころか現在、酒井とコンタクトを取っているK氏は事務所からの要請で動いているともいわれます。K氏は昨今、芸能業界とは全く接点のない業種に勤務。それを事務所が『今は君しかいないから』と必死に口説いたといいます。事務所はこれまでも、そしてこれからも酒井と心中なのですよ。ベッキーやらお笑いやらではない。相澤相談役にとっては“酒井命”なのです」(前出・編集長)
酒井と心中。古参の芸能関係者ならば、この思いを理解できるだろう。相澤相談役は東京育ちだが、浪花節的な古き良き芸能界でのスタンスを今でも堅守している。「かわいい娘はたとえ犯罪者でも最後まで面倒を見る」のだ。
そうは言っても、酒井は24年前の“のりピー”ではない。今では小学生の愛息が存在する。現状、相談役にとって、酒井の去就より大切なのは、この長男が健康的に登校できるかどうかだろう。
「相澤相談役は長男の受け皿をすでに考えていますよ。相談役は都内のある名門私立校に強いパイプがあり、長男を転校させるべく早くも手続きに入ったといわれています。このまま公立小学校にいると、父兄らがマスコミに何を言うか分からない。厳戒態勢の敷いてある私立の方が環境は整っていますからね」
相澤相談役は5年前、酒井が長男をお受験させようとした際にも「この名門校を酒井に勧めていた」(同)という。この時は世間知らずな酒井が「青山学院」に固執したため、相談役の親心は水泡に帰してしまった。
「早ければ11月転入もある」(関係者)といわれる長男の名門校入り。“表向き”解雇を決断しながら、やはり放っておけない相澤相談役に、酒井は足を向けて寝られないはずだ。