渋谷駅ハチ公前の特設ステージに立った菅氏は、浅野氏支援の旗印となる青いスカーフを振り回しながら、石原氏の古い暴言を持ち出した。
1975年の都知事選で、当時42歳の石原氏が3選を目指す美濃部亮吉氏(当時71歳)に挑戦するにあたり、「前頭葉の退化した60、70(代)の老人に政治を任せる時代は終わったのじゃないか」とコキおろしたエピソードを紹介。
「逆の立場になってどう思うのか。自分も歳をとると考えられなかった想像力ゼロの人。本人は『このときは知事にならなくてよかった』と言っているそうだが、私に言わせれば石原さんが知事になるのは今でも早かったぐらいだ。100年早い」とまくしたてた。
ほかにも、独裁国家で情報公開が進まないことを例に挙げて「独裁的な都道府県はどこか? 東京こそが一番の独裁じゃないですか。この『独裁国東京』を『民主主義国東京』に変えようじゃありませんか。どうですか、みなさん!」と呼びかけ拍手を浴び、最後には「石原さんは本質的に政治家ではありません。自己表現のために政治を使っている人」とまで決め付けた。
街頭演説には、堂本暁子千葉県知事(74)やミュージシャンで民主党参院議員の喜納昌吉(58)らも参戦。帰宅ラッシュと重なったこともあり、多くのサラリーマンや若者が耳を傾けた。