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フェアリーS 今年も大荒れ 伏兵ルルパンブルーが差し切りV

 「第24回フェアリーS」(JpnIII 中山芝1200m 16日)は、11番人気のルルパンブルーが鮮やかな差し切り勝ち。管理する坂本師に初重賞タイトルをプレゼントした。勝ち時計は1分9秒8(良)。2着は2番人気のスワンキーポーチ、3着は4番人気のマイネレーツェル、1番人気のメイビリーヴは9着だった。
 今年も荒れた2歳牝馬のスプリント重賞。直線、突き抜けたのは11番人気の伏兵ルルパンブルーだった。
 「外(15番)枠だったので、最初から前には行けないと思っていた。後ろから、あいたところを狙うつもりでした」と殊勲の吉田隼騎手。
 これが功を奏した。前半の3Fが32秒9のハイペース。後方から2番手で直線を向いたルルパンブルーは迷わず馬群の中へ。鞍上のゴーサインが出ると一気に末脚を伸ばし、先に抜け出していたスワンキーポーチを並ぶ間もなく差し切った。

 「思ったより掛かっていかず(位置取りが後ろすぎて)、あせりましたが、その分、終いは伸びてくれました。4角の手応えは抜群でしたね。まだ一生懸命走りすぎるとこらがありますが、これから競馬を教えていけば、マイルまではもつと思います」
 2006年の福島牝馬S以来の重賞2勝目に、23歳の若武者の笑顔が弾けた。
 一方、坂本師にとっては、これが1999年の開業以来のうれしい重賞初制覇。「テンションが上がりやすいタイプだったが、今日は返し馬もスムーズだったし、落ち着いていた。数を使って、だいぶ競馬に慣れてきたね。短いところがいいのは確かだが、もともと期待が大きかった馬。これから距離を延ばしていきたい」と、来春の桜花賞をしっかり見据えていた。

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