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AR共和国杯 東京巧者チェストウイングが初重賞Vに意欲

 秋の東京競馬も今週から後半戦。メーンを飾るハンデ重賞「第45回AR共和国杯」(JpnII 芝2500m 11月4日)は一長一短のあるメンバーがそろい、混戦模様となっている。出走各馬は今朝(31日)、東西トレセンで一斉に追い切られた。なかでも、気配の良さが目立っていたのが、左回りは5勝の巧者チェストウイングだ。
 東京は5勝とメンバー屈指のコース実績を誇るチェストウイングに絶好の条件がそろった。
 調教役の松本助手は虎視たんたん。「前走のオールカマー(4着)は馬インフルエンザの影響で帰厩が遅れ、ケイコ不足が響いた。休み明けを使って、状態はグンと上向いているから、今度は去年のリベンジができそうだよ」と不敵な笑みを浮かべた。
 その昨年はトウショウナイトの前に4着と後塵を拝しているが、着差は0秒4。しかも「直線を向いて、さあ、これからという時に前が壁になり、一番外に持ち出して伸びてきた」と悔やむ同助手。

 運不運は紙一重だが、あそこで前が開いていれば、上位争いに持ち込んでいたはず。はっきりいえるのは、決して実力負けではなかったということ。松本さんは「脚を余して負けた」と何度も繰り返した。
 結果論だが、位置取りが後ろすぎたことが不利につながった。同じ轍は踏むまい。すべてを託された吉田隼騎手の腕の見せどころでもある。
 2連覇を目指すトウショウナイト、捲土重来を期すネヴァブションの人気両馬は調子に“?”が付いて回る。もう一頭の有力候補・トウカイトリックもここが4カ月半ぶりの不利は否めない。
 ハンデ54kg(前走比3kg減)もアドバンテージになるし、千載一遇のチャンスが到来した。

 【最終追いVTR】Wコースで上がり重点に追われ、ラスト1Fは12秒7を計時。終いの伸び脚は実にシャープで、良化の跡は歴然。休み明けをひと叩きされ、万全の態勢が整っている。

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