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AJCC 美浦黄門・橋本記者がエアシェイディ陣営を直撃

 1回中山競馬のフィナーレを飾るのは、伝統の「第50回AJCC」(GII、芝2200メートル、25日)。美浦黄門こと本紙・橋本千春記者が白羽の矢を立てたのは、2連覇に王手をかけた8歳の古豪エアシェイディ。今年を勝負の年と位置づける伊藤正調教師は、最大の目標を秋の天皇賞に定め、「今年一年を占う大事な一戦。絶対に取りこぼせない」と不退転の決意を示した。

 −−まず、追い切りの感想をお願いします。
 伊藤正調教師「競馬を想定して前に馬(ネヴァブション)を置いてやったが、反応のいい動きで有馬記念(3着)とほぼ同じ状態で臨める」

 −−では、その有馬記念を振り返ってください。
 伊藤正師「勝てなかったわけだから満足はしていないが、内容的には悪くなかったと思う。コンスタントに力を発揮できるようになったことを確認できたし、その点では満足している」

 −−連覇の記録がかかりますが、昨年と比較してください。
 伊藤正師「精神面で大人になったし、確実にステップアップしているのは間違いないですよ」

 −−8歳になって、本物になってきたということですか?
 伊藤正師「出世が遅れたのは2、4歳の成長期に2度骨折(計1年8カ月休養)し、馬房で寝ていたからだよ(笑)。でも、あきらめずにやってきたかいがあり、ようやく完成の域に近づいてきたね」

 −−課題はありますか?
 伊藤正師「以前より精神的に強くなり、自分をコントロールできるようになっている。取り越し苦労かもしれないが、輸送でイレ込まないことと、レースでいかにリラックスして走れるか…強いて挙げればこの2つだね」

 −−最後に意気込みをお願いします。
 伊藤正師「年齢的(8歳)にも今年は勝負の年。最大の目標は秋の天皇賞だが、ここを取りこぼしたら取り返しがつかない気がしている。その意味で、AJC杯は『一年の計』になるレース。勝ちたいという思いは強いですよ」

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