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札幌記念追い切り マツリダゴッホ万全

 「第45回札幌記念」(GII、札幌芝2000メートル、23日)は2冠牝馬ブエナビスタが断然の人気を集めそうだが、その前に立ちはだかる古馬勢もツワモノぞろい。その最右翼はマツリダゴッホだ。一昨年の有馬記念を制している実績はメンバー随一。加えて、札幌記念は一昨年は優勝、昨年は2着と得意の条件でもある。きょう19日の最終追い切りでも万全の出走態勢をアピールした。

 グランプリホースの威信に懸けても負けられない。マツリダゴッホが札幌記念で3年連続での連対を狙う。
 一昨年の有馬記念を制したほか、GII4勝。とりわけ札幌コースは<2102>と得意だ。札幌記念では過去2年で(1)(2)着。たとえ相手が52キロの2冠牝馬であっても、主役の座を譲るつもりはない。
 大阪杯(7着)以来、4カ月半ぶりと間隔があいているが、中間の乗り込みは十分すぎるほど。「見た目がさみしいとかいわれるけど、夏場は体が増えないし、昨年もそうだったからね。札幌入厩後は順調にケイコを積んでいるし、普段から気持ちの高ぶりやすい馬。もう仕上がっている」(椎本助手)と臨戦態勢は整っている。また、春シーズンを棒に振る原因になった鼻出血も、現在では「まったく心配ない」状態になっている。

 鞍上には過去6回の騎乗で<3111>と相性抜群の横山典騎手を確保した。2007年のAJCCで重賞初制覇を成し遂げているコンビだ。
 「先週もジョッキーに乗ってもらったけど、『いい感触だった』と言ってくれた。レース間隔があいていても力を発揮できる馬。脚質的にも小回り平坦は合うし、脚質的には(ブエナビスタよりも)ウチの馬でしょう」
 北の大地で古豪復活の予感が漂う。

 【最終追いVTR】横山典騎手を背に、僚馬マツリダガッツとの併せ馬で併入した。長めから追われ、6F76秒0→64秒2→51秒2→37秒→12秒8を馬なりでマーク。すっきりした馬体で、むしろ、若干細くも見えるが、夏場はこんなもの。態勢は九分通り整っている。

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