先週、武豊騎手がJRA通算3100勝をマークしました。現在、リーディングジョッキー部門で、後続が見えないほどの独走状態。もうリーディングは当確マークが点滅しているようにも思えます。また、関東では今年、JRAに所属をかえた内田騎手が第5位とグングン上昇中。彼からも目が離せません。
一方、リーディングトレーナー部門は、トップが藤原英師。20馬房で現在22勝は立派です。対照的に24馬房で60位の和田師。今年前半で出遅れた分、今週の福島、函館から猛チャージを見せてくれるような気がしています。
さて、「さくらんぼ特別」。福島は土、日曜日とも傘マーク。雨の量次第では、少し時計を要する馬場になるかもしれません。
このレースの最大のポイントは、距離が1200mなのに、強力な逃げ馬がいないことです。それゆえ流れが大きく結果を左右するものと見ています。加えてハンデ戦。実に難解です。
そこで、ファインセンテンスに期待しました。
過去3勝はすべてダート。芝はこれまで<0104>と不振ですが、ほとんどが未熟なデビュー当時の成績。それでも、1000万の火の山特別では、前半33秒5のダッシュ力。芝でも通用するスピードをアピールしています。しかも、2走前の鹿島特別では中山ダ1200mを前半3F33秒5のダッシュ力で前につけ、しぶとく粘って3着。当時は7カ月ぶりの実戦だったことを考えると、この3着は大いに光ります。
今回、鞍上の内田騎手は展開を読んで、この馬本来のスピードを生かすような乗り方をしてくるはず。そうなると、まさに展開は絶好の形。ハンデの55kgも、いつも57kgで走っていることから間違いなく歓迎材料。そして、夏競馬に大攻勢をかけてくる和田厩舎の期待の一頭。楽しみな素材です。
当面の敵は昨春のオープン・橘Sの優勝馬オメガエクスプレス。ハンデの58kgは微妙ですが、ひと叩きして、当然、巻き返しが考えられます。3歳馬ノボリデュークは、前走勝ちの勢いと52kgが魅力です。