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エリザベス女王杯(GI、京都芝2200メートル、15日) 今度は完全燃焼 ブロードストリート

 「勝ってたよなあッ」。秋華賞のレース後、検量室に戻ってきた鞍上の藤田騎手は怒気を含ませながら大声で叫んだ。

 馬群がゴチャついた4コーナー手前。ブエナビスタが外へ出そうとした瞬間、後方にいたブロードストリートの進路をふさがれた。藤田はとっさに手綱を引き上げ、馬も完全に立ち上がる格好になったほど。「あれがなければ突き抜けていた」と言う鞍上の言葉も大げさではないほどの不利を受けた。
 ブロードにとっても、ブエナにとっても後味の悪い結末。今度はスッキリ、ガチンコで勝敗を決める。藤原英調教師もリベンジに意欲を燃やす。
 「秋華賞は前をカットされて完全に勢いを殺された。あの不利は痛かったし、その分の悔しさはここでぶつけたい」

 過去10年間を振り返っても、3歳馬は5勝と他の世代を圧倒している。そのうち、2003年のアドマイヤグルーヴ、06年のフサイチパンドラ、昨年のリトルアマポーラは、秋華賞での敗北をバネにして女王杯を勝っている。しかも勢いは、いまやブエナを超えるものさえある。秋の上昇度では文句なしにメンバー中ナンバーワンだ。
 「春は賞金加算がうまくいかなくて無理なローテーションが続いた。でもこの秋は狙ったレースを使える分、本来の能力を発揮できている。何よりセンスが良く、レースへ行けば100パーセントの能力を発揮してくれるのが強みだね」
 レースへ行けば必ず、すべての能力を発揮するタイプが前走ではまさかの不利。それでもブエナとは0秒2差。すべてを出し切れば初のGI制覇も夢ではない。
 「繊細な牝馬なので前走の不利の影響が心配だった。でもケイコではまったくダメージは残っていない。引き続きいい状態をキープしているので、何とかGIのタイトルを取らせてあげたい」
 もう挑戦者でもなければ、打倒という言葉も使わない。因縁の再対決で、きっちりケリをつけるつもりだ。

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