私が以前付き合っていた男性は、ある強いこだわりを持っていたため、付いて行けなくなりました…。
彼との出会いは飲み会でした。細身で色白で繊細そうな容姿は、私の好みのタイプでした。話をしていると、子どものころからピアノを習っていたそうで、今でも趣味で続けているとのこと。
>>変な草を食べさせようとする男~本当にあった怖い彼氏~<<
そして、「絶対音感がある」と言うんです。試しにその場にあった食器をカチャッと鳴らしてみると、「ラの音だね」と音程を答えていました。
2次会でみんなでカラオケに行ったんですね。かなり盛り上がっていたんですが、彼があまり楽しそうではないんです。人の歌を聞いて、「音程が外れてる」と不機嫌になっていました。すると、いよいよ彼が歌う番に。
絶対音感があるし、どれほど上手いのかと期待するじゃないですか。でも、歌ってみると意外と大したことはありませんでした。私でも分かるぐらい音程を外してもいましたが、彼はドヤ顔でしたね。
その後、彼とお付き合いすることになりました。何度目かのデートの後、彼の家へ。そこで初めて結ばれました。
ただ、私が声を出すじゃないですか。すると彼が、「もっと高い声出る?」と言ってきたんです。私が高めの声を出すと、「もう少し高く」と音程を指示。だんだん意識がそれて、音程が下がってくると、「ズレてきてる」と注意を受けました。
彼と営みを行うたびに、そのやり取りが続きました。私はとにかく気が散って、集中できませんでした。そのうち苦痛でしかなくなり、別れました。
写真・Chris Maddison