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44歳男、AirTagで車泥棒を家族と追跡 警察到着前に泥棒を射殺、罪に問われない可能性も

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画像はイメージです

 盗みを働くことは当然許されることではないが、復讐をすることも同様に許されることではない。海外では泥棒を見つけた男が仕返しに、あり得ない仕打ちをした。

 アメリカ・テキサス州で、車を盗まれた44歳の男Aが家族と共に盗まれた車を追跡。AirTagによって車は発見されたが、Aは警察が到着する前に車を盗んだとみられる30代の男Bを射殺した。海外ニュースサイト『Mirror』と『Daily Mail Online』などが4月2日までに報じた。

 AirTagとは紛失防止タグのことで、スマートフォンなどと通信することでタグの位置情報が探索できる。報道によると3月29日の午後1時ごろ、Aが自宅から車が盗まれていることに気付いたという。車はシボレー・シルバラードで、運転席と荷台が一体になった小型のトラックだった。

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 Aは警察に通報。同時に車の中に置かれたAirTagを頼りに、家族3人(一部情報では2人とされている)と共に車を追った。妻や子どもなど、一緒に車を追った家族の構成は明かされていない。

 Aらは車を発見。自宅から約20マイル(約32キロ)離れたショッピングセンターの駐車場にあったそうだ。車の中には犯人と思われるBがいた。この時点でAは車の居場所を警察にも伝えていたが、AはBを見つけるなり銃を向けて車の外から発砲。弾は頭部に命中しBは死亡した。なお、銃はAが自宅から持ってきたとみられている。また警察によるとBは車の中にAirTagがあることを知らなかったとみられるという。

 その後、警察が駆けつけAは拘束された。家族の一人は警察の調べに対し「BがAら家族に向かって武器を見せた(ためAが発砲した)」と話したが、警察は「Bが武器を持っていたということは現在までに確認されていない。Aのみが発砲したと考えられている」と話している。なお、テキサス州では銃を携帯することは合法。相手が明らかに攻撃をするか、危機的状況から身を守るために銃を使用することも合法である。警察は今後、Aが発砲した状況を詳しく調べ、Aに刑事責任があるか検証していくとのことだ。

 今回の事件を受けて警察は「自分の車が盗まれたらイライラすることは理解できるが、今回の事件のように決して自分の手で解決しようとしないでほしい」と声明を発表している。

 このニュースが世界に広がると、海外のネットユーザーからは「警察を待つべきだった。Aは気が短すぎる」「泥棒も悪いけど人を殺すほどのことではない」「AirTagが車にあったために事件が起きた」「警察はBが武器を持っていないと言っているが、自己防衛となりAが刑事責任を問われないかもしれないと思うと怖い」「家族の前で人を殺したAは恐ろしい」といった声が上がっていた。

 いかなる状況であれ人を殺すことは許されないが、アメリカでは州によっては合法となることもあり得るようだ。今後、慎重な捜査が望まれるだろう。

記事内の引用について
「Owners use Apple AirTag to track down truck thief and shoot him dead before cops arrive」(Mirror)より
https://www.mirror.co.uk/news/us-news/owners-use-apple-airtag-track-29589215
「Texas man uses a $30 Apple AirTag to track down the thief who stole his Chevy truck before 'fatally shooting him in the head in a shopping center parking lot' 20 miles away」(Daily Mail Online)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-11930083/Texas-man-uses-30-Apple-AirTag-track-thief-stole-Chevy-truck.html

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