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爆弾魔は「刑事ドラマ」好きの中学生? 劇場型犯罪の行方【衝撃の未成年犯罪事件簿】

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 1974年(昭和49年)の三菱重工ビル爆破事件など、昭和後期には世間を揺るがした爆弾事件が多く発生していた。平成時代になると、そのリスク(失敗の可能性が高い、効率の悪さ)から大規模な爆弾事件は起こっていないが、平成時代のごく初期に少年による大規模な爆弾未遂事件が発生している。

 1989年(平成元年)2月、栃木県の某大型スーパーで朝5時頃、駐車場内で火災報知器が鳴り、新聞紙とタオルが燃えているのが発見された。駐車場内には、茶色の封筒がテープ止めされ、中には爆発物らしき物体が入っていた。

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 同時に何者かが書いた脅迫状も駐車場内で見つかり、「150万円を用意して女性社員に金を持たせろ」「○○時発の水戸線に乗れ」「金網を調べろ」といった事が事細かく書いてあった。急いで警察が犯人の指定した時間にJR水戸線に乗車すると、確かに白いプラスチックの容器が置いてあり、中を調べてみると「この箱に現金を入れて鬼怒川へ放り投げろ」と書かれた脅迫文が見つかった。

 警察が指定した時刻通りに鬼怒川へ行くと、挙動が怪しい少年がいたため、職務質問をすると犯行を認めたという。

 犯人は茨城県内の中学2年生の男子で、爆発物は全て偽物であった。彼は、刑事ドラマの大ファンであったという。現金150万円は本当に金に困っていた訳ではなく、「ドラマで見た犯罪をモデルにした」「本当に警察が来るのか確かめたかった」「何日もかけて用意した」と語っていたという。

 警察も途中で「あまりに劇場型すぎる」と、マニアの犯行であることは薄々気が付いていたようで、被害に遭ったスーパーも水戸線もパニックになる事はなく、スーパーは予定通りの時間に無事にオープンできたという。

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