どこにでもいる平凡な主婦である石井美穂(仮名・33歳)さんは、過去に恋焦がれていたが、手に入らなかった男性・Yの側に合法的にいる手段として「彼の弟と結婚する」ことを決意した。
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「彼の弟と結婚すれば、親戚となり堂々と会うこともできますし、将来、彼を看取る時にも側にいられるかも知れない…そんな想いで結婚を決意しました。幸い、夫は私に好意を持ってくれていましたし、私も夫と別れる訳にはいかなかったので、喧嘩もせずトントン拍子に結婚までいくことができたんです。
夫に抱かれている時は、いつもYの面影を探していたり、もし夫が彼だったらと妄想したりしていました。夫のことは好きですが、やはり愛しているのはYだけだったんです」
腹の内はともかく、美穂さんの結婚生活は順風満帆だったという。そんな時、予想外の転機が訪れることになる。
「Yと、たまたま2人きりになった時、私が彼の反応が見たくて、冗談っぽく “実はあなたの側に居たくて夫君と結婚したの”と伝えてしまったんです。彼は真剣な顔で“今の話は弟には絶対に言うな”と怒っていました。
私は自分よりも弟の方が大切なのかとカッとなり、“私と一度だけ寝てくれたら夫には言わない。断るなら全てバラして離婚する”と言いました。Yはずいぶん迷っていましたが、一度だけならと抱いてくれました。その時できた子どもが次男なんです。子どもができる日を意図的に狙ったとは言え、一回でできたのは奇跡だと思いました。やっぱり私とYは運命の糸で結ばれていたんですね」
その後はYとの約束通り、夫に尽くす貞淑な妻の役割をこなしているという美穂さん。Yからは距離を置かれているが、後悔はないと言う。
「たとえ一晩だけでも、愛する人を手に入れられるなら、何でもするという女性は少なくないと思いますよ」
まるでホラーのような話だが、彼女をそこまで掻き立てたのは、本当に愛情なのか、それとも歪んだ執着心だったのか…。