演説の場で、岸田首相は「次元の異なる少子化対策」や「物価上昇を超える賃上げ」などを訴えた。従来の「聞く力」が後退し、「決断」「実行」という積極的な言葉が多用された。さらに、岸田首相は3年ぶりにマスクを外し、背景にはコロナの分類を2類から5類へ移す動きを進めたい意思も感じられる。
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この演説内容に関し、金子氏は「決断と実行が非常に多かったというところは、逆に言うと聞く力しかないみたいな感じで、優柔不断な岸田というイメージを持たれているということが、御本人もちょっと癪に障っていたのかな」と背景を解説。続けて、「だから、決められる、決断できる、先送りしないで今までやらなかったことをやる岸田というのを見せたい演説だった気がしますね」とも話した。
さらに、岸田首相の強気の演説の背景には、金子氏は欧米か5か国歴訪の成果があると指摘。「最初、広島サミットの地ならしくらいと見られていたのに、非常に結果を出してきたというか。手応えが御本人があったんだろうということで、少し、君子豹変すという感じがあって。私すごく自信が最近みなぎっているように見えるんですよね」とも話していた。
また、金子氏は「財源ということが、ずっと国民のみなさんにもそこを示せるのかどうかと。注目されていたということにあえて踏み込まなかったのは、君子危うきに近寄らず」という慎重な姿勢が出ていたとも指摘。この背景には「党内でもまだまとまっていないから、ここで勝手にぶち上げてどうするんだという批判が党内であってもいけないから、ここは丁寧に進めて行こうという、自民党内でまとまっていないことは言うべきではない」という動きがあったのではと背景を推察していた。
これには、ネット上で「やっぱり演説では本当に危ないところには踏み込んでいないのか」「岸田さんは独りよがりになってきてる感じはする」といった声が聞かれた。