山梨県富士河口湖町では、50代の男性がSNSで知り合った中国に住む女を名乗る人物からSNSでメッセージが届いたことをきっかけに、1億5400万円を取られる事件が発生した。このケースは男性の恋愛感情を利用していた模様で、メッセージのやり取りをするうちに投資話を持ちかけられ、指定された口座に19回にわたり、合わせて1億5400万円を送り、騙し取られた。金を振り込むと、しばらくして連絡が取れなくなったという。
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大阪府では、大阪市に住む70代の女性が証券会社の社員を名乗る男から「外貨を購入できる権利が当たった」という電話をきっかけに、8000万円を騙し取られる事件が発生している。女性は「いらないから名義を譲る」と告げたが、詐欺グループの一味が金融機関を名乗り、「名義貸しは犯罪」などと言われて動揺。現金8000万円を複数回にわたり、レターパックで送ってしまった。女性は男から「投資の利益を手渡す」と電話を受け、指定の場所に行ったにも関わらず誰も来なかったことで不審に思い、娘に相談するまで事件に気が付かなかった。
宮崎県宮崎市では、60代の女性が「NTTファイナンスサポートセンター」「内閣府個人データ保護協会」を名乗る人物から7500万円を騙し取られている。女性は携帯に届いた料金未納メッセージに記載された番号に電話をかけ、「あなたの携帯がハッキングされ情報が流れた。被害を受けた人が大勢いる」などと弁済を請求され、その後「サイバー保険に入れ」などと追い打ちをかけられ、約150回にわたり、計7500万円を振り込んでしまった。
いずれのケースも第三者に相談する、警察に問い合わせをするなどすれば、防げた事件だ。「金を振り込め」と要求された場合は、たとえ相手が高圧的だったとしても安易に信じず、警察に連絡するなどしてほしい。