メキシコ・ハリスコ州で2歳の女児が、ペットを黙らせるために庭に投げ込まれた毒入りのクッキーを食べて死亡したと海外ニュースサイト『Mirror』と『THE Sun』、『The Independent』などが2月8日までに報じた。
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報道によると、2歳の女児Aは6歳の女児Bと、Aが飼っている犬とともに家の庭で遊んでいたという。犬の種類は不明である。2人は庭で遊んでいたが、庭に何者かがクッキーを投げ込み、Aはそのクッキーを食べた。直後に倒れ病院に運ばれたが、2日後に死亡が確認されたという。Aを最初に医療機関に運んだのは母親だが、クッキーを食べた現場に家族がいたのかは不明だ。
なおBも現在、毒物による中毒のために入院しているそうだ。Bの体内にある毒物がAの体内にあったものと同じかは9日までに確認が済んでおらず、Bも毒入りのクッキーを食べたかどうかは定かでないという。また犬が毒入りクッキーを食べたかは不明だが、『The Independent』によると、犬にも女児らと同様に中毒症状がみられるそうだ。
報道をまとめると、多くの地元住民は地元紙やSNS上で「クッキーは騒がしい犬を黙らせるために近隣住民が投げたものだ。それを女児が食べてしまった」と主張しているという。家族の犬が騒がしい、もしくは犬に関しトラブルがあったという確認は取れていないが、一部報道ではクッキーは犬用のものであるが市販のものではなく、毒が意図的に仕込まれたもので、犬を傷つけるために投げられたと報じられている。一方で警察は何者かが悪意を持ってクッキーを投げ込んだとみて調査を進めており、当局は事実が分かり次第発表するとしている。
なお、メキシコで犬を黙らせるために毒入りのクッキーを投げ込むことは一般的ではなく、過去に同様の事件が複数起きているわけではない。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「犬に向けられた毒入りクッキーを子どもが食べてしまったなんて悲劇」「毒入りクッキーが犬を黙らせる目的だったとしてもそれはそれで問題」「子どもは落ちているものでも食べるし、犯人は本当に犬だけを狙ったのか」「犬を狙った犯行のようになっているが、警察は事実を突き止めてほしい」などの声が挙がっていた。
地元では大きなニュースとして地域住民を騒がせているようだが、犯人が一刻も早く捕まり、事実が明らかになることを願うばかりだ。
記事内の引用について
「Girl, 2, dies after eating poisoned cookie 'thrown to silence noisy dog'」(Mirror)より
https://www.mirror.co.uk/news/world-news/girl-2-dies-after-eating-26162365
「COOKIE HORROR Girl, 2, dies after eating a poison-laced cookie that was ‘thrown to the family’s noisy dog to stop it barking’」(THE Sun)より
https://www.thesun.co.uk/news/17575926/girl-dies-eating-poison-laced-cookie-dog/
「Two-year-old girl dead after eating dog treat that was poisoned」(The Independent)より
https://www.independent.co.uk/news/world/americas/girl-dies-poison-dog-treat-b2010678.html