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国政復帰の山本太郎氏、思い出される国会での破天荒伝説

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山本太郎氏

 今回の衆議院議員選挙で結果が注目されたのがれいわ新選組代表の山本太郎氏だろう。山本氏は、2019年の参議院議員選挙で落選するも2人を当選させ、自身も100万票近くを獲得するなど旋風を巻き起こした。

 今回の選挙では東京8区から野党統一候補としての出馬を表明するも撤回。東京ブロックから比例単独での出馬となり結果は当選。さらに南関東、近畿ブロックからも1人ずつ当選。条件がそろわなかったが東海ブロックでも当選者を出す可能性があった。合計3議席を獲得し、立憲民主党や共産党に比べれば、れいわ新選組は大躍進と言えるだろう。

 山本氏はこれまで国会でさまざまな破天荒伝説を残してきた。

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 2013年には園遊会で、天皇陛下(現・上皇陛下)に直接手紙を手渡そうとする直訴を行い話題に。手紙の中身は、東日本大震災の原発事故の現状を訴えるものだったと言われるが、これは「皇室の政治利用」に当たるのではないかと物議を醸した。結果、山本氏は、参議院から皇室行事への出席禁止処分を受けている。

 2017年には森友学園問題で、安倍晋三首相(当時)の妻・昭恵夫人の関わりを指摘し、予算委員会で「アッキード事件」と発言。これは当時、一部ネット上で騒がれていたフレーズだが、ストレートに用いたことに安倍氏は「人の名誉を傷つける」「極めて不愉快」と批判した。国会という場で用いるべき言葉であったのかは議論が分かれるところだろう。

 さらに、2019年には安全保障関連法案、いわゆる安保法案に反対した山本氏が牛歩戦術を展開。牛歩戦術は反対党派がまとまって行うことで効果が出る。山本氏ひとりが行ったため、パフォーマンスの要素が強いと賛否を引き起こした。山本氏は、このほかカジノ法案や、TPP承認案などでも単独で牛歩作戦を行っている。

 山本氏の当選を受け、こうした大胆な動きに期待を寄せる声も多そうだ。

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